【西日本編】ラーメン官僚が厳選! GWに食べたい日本全国の超優秀ラーメン

ご当地麺の宝庫「中国・四国エリア」は3県横断がオススメ

『いではら』(岡山県笹岡市)の「中華そば」
『いではら』(岡山県笹岡市)の「中華そば」

 広島県の〈尾道ラーメン〉〈広島中華そば〉〈広島式汁なし担々麺〉〈広島つけ麺〉〈呉冷麺〉、岡山県の〈笠岡ラーメン〉、山口県の〈下松牛骨ラーメン〉、鳥取県の〈鳥取牛骨ラーメン〉〈素ラーメン〉、徳島県の〈徳島ラーメン〉、高知県の〈鍋焼きラーメン〉。これらは、すべて中国・四国エリアのご当地麺である。

 中国・四国エリアのラーメンシーンを理解するに当たっては、他のエリアにも増してご当地麺に注目し、それらの麺を提供する代表格となる店を把握しておくことが重要。

 例えば〈尾道ラーメン〉の本拠・尾道市であれば、この系統を知る上での「要」となる『朱華園』(尾道ラーメンの元祖)と『つたふじ本店』(『朱華園』と並ぶ尾道ラーメンの名店)』に、広島市であれば〈広島中華そば〉なら『中華そば陽気』(同系の伝説的名店)、〈広島式汁なし担々麺〉なら『きさく』(元祖)、〈広島つけ麺〉なら『新華園』(元祖)に、呉市であれば、〈呉冷麺〉の元祖である『珍来軒』に足を運べば良い。

こちらは呉冷麺の元祖『珍来軒』(広島県呉市)の「冷麺」
こちらは呉冷麺の元祖『珍来軒』(広島県呉市)の「冷麺」
『紅蘭』(山口県下松市)の「中華そば」
『紅蘭』(山口県下松市)の「中華そば」

 行程としては、数日掛けて岡山、広島、山口の三県を横断するルートがオススメ。一例として、岡山県の岡山市(『冨士屋』『だてそば』)、笠岡市(『坂本』『いではら』)から、広島県尾道市、広島市を経由し、山口県下松市(『紅蘭』『北斗亭』)にまで至れば、大変充実した食べ歩きとなるはず。

 腰を据えて1ヶ所に留まり、〈徳島ラーメン〉〈鳥取牛骨ラーメン〉といった、分布するエリアが広範囲にわたるご当地麺をガッツリと食べこんでみるのも、もちろん「アリ」な選択肢だ。