ラーメン官僚も絶賛する『宮元製麺』の超濃厚ラーメンのウマさの秘密とは?

ラーメン官僚が絶賛する江東区・南砂町の『宮元製麺』。超濃厚ラーメンのウマさの秘密に迫る
食楽web

 相変わらず、優良新店のオープンラッシュが続く2023年の東京ラーメンシーン。昨年(2022年)のGW明けに、立て続けに高水準な新店がオープンし、都内のラーメン好きは揃って喜びの声を上げました。

 あれからはや1年が経過。ここまで勢いが持続すると、今後ものんびりしていては到底キャッチアップできないほどの出店ラッシュがしばらく続くと見たほうが良さそうです。

 オープンする新店舗の味や営業スタイルの傾向も、徐々に明らかに。ジャンルとしては「醤油」「塩」「つけ麺」の快進撃が目立ちます。特に今期ならではの事情としては、高水準なつけ麺を手掛ける新店の数が著しく増えたことが、特筆に値します。

 これは、昨今の新店の特徴として、汁そばとつけ麺を共に提供するという営業形態を採る店が極めて多かったこと、その原因として、自家製麺を用いる店が増えたことが挙げられると推察できます。

 ここで、ようやく本題に入ります。今回ご紹介する『宮元製麺』(東京メトロ東西線・南砂町駅)も、屋号から推察できるとおり、自家製麺を用いる1軒。2023年3月19日に開店した当初から、「醤油」「塩」「つけ麺」など、複数の麺メニューを提供している点も、今期の新店の傾向に当てはまります。

 こちらは、行列が途切れることがない大田区蒲田の実力店『煮干しつけ麺宮元』の、『ラーメン宮郎』(蒲田)に続くサードブランド。まさにこのコラムで採り上げるに相応しい“旬な店”と言えます。

『宮元製麺』の外観。ロケーションは清洲橋通り沿い。最寄りの南砂町駅からでさえも約1.2km(徒歩約15分)と、相当な距離があります
『宮元製麺』の外観。ロケーションは清洲橋通り沿い。最寄りの南砂町駅からでさえも約1.2km(徒歩約15分)と、相当な距離があります

『宮元製麺』の最寄り駅となる鉄道駅は、南砂町駅(東京メトロ東西線)。1号店(『煮干しつけ麺宮元』)と2号店(『ラーメン宮郎』)がどちらも蒲田なので、てっきり3号店も、蒲田かその近傍になるかと思いきや、城南エリアから城東エリアへと一気にジャンプ!

 宮元氏によれば、『宮元製麺』は手間暇をかけて本気で創り上げた1杯をファミリーで気軽・気楽に味わってもらいたい、というコンセプトに基づいて立ち上げたお店だそうですが、そんな意図がダイレクトに反映された立地です。

 店内の客席スペースには、10席を超えるカウンター席に加え、それ以上の人数が着席できる規模のテーブル席が用意されています。私が訪れたときも、ひとり客よりも子ども連れの家族客やカップル客の姿が目立ち、テーブル席を多めに設けた効果が、目に見える形で表れていました。

店舗内観。席数が多いので、行列待ちが発生したとしても、入店までにそれほど時間はかからないはず(食楽web)
店舗内観。席数が多いので、行列待ちが発生したとしても、入店までにそれほど時間はかからないはず(食楽web)

『宮元製麺』では、オープン当初から複数の麺メニューを提供中。券売機の最上段は「ラーメン」、2段目は「つけ麺」、3段目は「油そば」関連のボタンが並んでいます。加えて、同店では塩ベースの麺メニューも提供しており、4段目は「塩ラーメン」、5段目は「塩油そば」関連のボタンとなっています。

「醤油」「塩」「つけ麺」、そして「油そば」までは、最近では作り分けるお店も少なくありませんが、「油そば」の塩バージョンである「塩油そば」まで提供していることに驚きました。というわけで、今回は5種類ある麺メニューの中から「ラーメン」と「つけ麺」の2杯を連食することにしました。