東銀座に絶品担々麺が登場! フードトラックで供される『紅麗』の絶品“担担混麺”とは?

東銀座に絶品担々麺が登場! フードトラックで供される『紅麗』の絶品“担担混麺”とは?
食楽web

『ほん田』グループの新店は、なんとフードトラック!
本田社長自らが書いたレシピで挑む・絶品「担担混麺」

「今回、店舗ではないフードドラックで出店するのも面白いかなと思い、名乗りを上げました。こちらで提供するのは『麺処ほん田本店(東十条)』の人気限定メニュー『汁なし担々麺』を、今般の出店にあたり、さらにブラッシュアップさせた1杯。レシピは、本田裕樹社長自らが書きました。力が入ってますよ!」と意気込む『(株)GOLD』(※)の岩田取締役。

容器は二段になっており、下の容器には麺が、上の容器には高菜、ネギ、水菜などが入っている
容器は二段になっており、下の容器には麺が、上の容器には高菜、ネギ、水菜などが入っている

「『汁なし担々麺』の『汁なし』という言葉の語感に納得がいかず、社内で協議した結果、商品名を『担担混麺(たんたんまぜめん)』としました」。メニュー名にすら妥協を許さないストイックな姿勢。そこに、「フードトラックは路面店より設備が貧弱なので、少々手を抜いても構わないだろう」などといった甘えが介在する余地はない。もちろん、完成した「担担混麺」も、基本は客がトラックまで出向いて受け取る「セルフ」であるが、混雑時以外は『紅麗』のスタッフが、客がいる場所まで配達してくれる。食べ手に手間を掛けさせない客本位のオペレーションが徹底されている。

「担担混麺」850円
「担担混麺」850円

 そのような感覚で創り上げられる「担担混麺」のクオリティの高さは、当然のことながら、一般的にイメージされるフードトラックのB級グルメとは別次元だ。

 芝麻醤・挽き肉・タレはもちろんのこと、既成のもので間に合わせがちなラー油に至るまで、全てがハンドメイド。熟成期間が異なる2種類の豆板醤を用い、奥行きと厚みのあるうま味を創り上げるなど、長年実力店として君臨し続けてきた『ほん田』ならではのギミックもフルに活かされる。
「ラー油には、数種類の唐辛子・スパイスのほか、香味野菜を調合しています。軸足がぶれない骨太なうま味を生み出すために、数え切れないほどの研究と試作を重ねました」と岩田さん。凄まじいこだわりようだ。

 ラー油や唐辛子に由来する「辣」の辛みと、中国山椒や山椒油に由来する「麻」の辛みを掛け合わせた汁なし担々麺は、昨今においては、それほど珍しい存在ではない。しかしながら、痺れにマスキングされない強い香りを持った山椒を厳選する、担々麺の味の要のひとつである「黒酢」を本場・中国から取り寄せるなど、漫然と作っていては見過ごしてしまいがちなポイントを確実に押さえることで、没個性とは無縁な、名店『ほん田』の「顔」が見える1杯を提供することに成功している。

 合わせる麺もまた、秀逸だ。モッチリとした食感と滑らかな啜り心地とが食べ手に鮮烈な印象を刻む、『心の味食品』の中太ストレートを採用。担々ソースをガッツリと絡め取り、寸分の過不足なく口元へと運び込む見事な仕事ぶり。一口啜ったが最後、箸を持つ手が止まらなくなってしまうだろう。

フードトラック内という限られたスペースで手際よく担担混麺を作っていくスタッフ
フードトラック内という限られたスペースで手際よく担担混麺を作っていくスタッフ

 麺量を尋ねると「180gです」という答えが返ってきた。テイクアウトも想定したフードトラックのメニューとしては、十分すぎるほどのボリューム。

『ほん田』グループの本気が随所に垣間見える、新鋭『紅麗』。人気に火がついてからでは遅い。今のうちに、万難を排してでも足を運んでおくべきだ。

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(※)『(株)GOLD』とは
埼玉県川口市に所在する『麺処ほん田』がプロデュースするセカンドブランド店のFC本部。

●SHOP INFO

担担混麺 紅麗(たんたんまぜめん くれい) 外観

店名:担担混麺 紅麗(たんたんまぜめん くれい)

住:東京都中央区築地4-1-20 AKINAI銀座
TEL:非公開
営:11:00~14:30、17:00~22:00(LO 21:45)
休:なし

●著者プロフィール

田中一明

フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。現在までの通算杯数は8,000杯を超える。