ラーメン官僚が激賞! 超行列店『Ramen Afro Beats』(新宿)の鶏白湯ラーメンは超弩級のウマさ

ラーメン官僚が激賞! 超行列店『Ramen Afro Beats』(新宿)の地鶏とポテトエスプーマが光る異次元の鶏白湯ラーメンとは?
食楽web

 早いもので、2023年も季節はもう春。日差しもすっかり暖かくなり、シャツ1枚で快適に過ごせる日も増えてきました。都内のラーメンシーンに目を転じると、2022年から引き続き未曽有の新店ラッシュが継続。2023年に入ってからも、前回のコラムでご紹介した『桜上水船越』をはじめ、数多くの優良店が産声を上げているところです。

 こうした状況に感謝の気持ちを抱きつつラーメンを食べ歩く日々を送っていた筆者ですが、暦が3月に差し掛かった頃、ひときわ大きなニュースに接することとなりました。なんと、あの『Ramen Break Beats』の店主・柳瀬拓郎氏が、1号店と提供するラーメンの内容を全く異にするセカンドブランド(2号店)を出店する、というではありませんか!

『Ramen Break Beats』と言えば、昨年(2022年)の最優秀新店候補として、いち早くこの食楽webでご紹介した注目店。そしてその後も、店主の持ち前のセンスと努力で、ラーメンのブラッシュアップが着実に図られ、あまりの訪問客の多さに記帳制を導入するまでに至ったという、都内で最も旬な実力店のひとつです。今、最も勢いがある若手ラーメン職人のエース格が新店を開業し、さらなる一歩を踏み出す……。

 これは、2023年上期を代表するラーメン界のビッグイシューとなるに違いない! そう確信し、リサーチを重ねたところ、その2号店は3月11日、東京メトロ丸ノ内線・新宿御苑前駅から徒歩約2分という至便な場所にオープンする予定であると判明。そこで、開業日当日(3月11日)に、現場へと急行した次第です。

 このセカンドブランド店の屋号は、『Ramen Afro Beats』。ラーメン職人であると同時にDJでもある柳瀬店主が好きな音楽ジャンルのひとつである「Afro Beats(ナイジェリアを発祥とする音楽ジャンル)」から命名した、鶏白湯ラーメン専門店です。

 開店時間の10分前に現地に到着すると、すでに店の前には70名を超えるお客さんの列が発生し、道行く人たちを圧倒していました。もちろん、列に接続する段階では、人波に隠れて店舗の外観はまったく見えません。が、列の進みは想像よりずっと早く、並び始めてから90分後には『Ramen Afro Beats』がその姿を現し始めました。

外観。『AfroBeats』のフォントも、訪問客を拒まない柔和さと、若年層に訴求するファッション性とを兼ね備えた、秀逸なデザイン
外観。『AfroBeats』のフォントも、訪問客を拒まない柔和さと、若年層に訴求するファッション性とを兼ね備えた、秀逸なデザイン

 白地に黒文字で屋号が刻まれた看板と暖簾は、1号店と同様、ひと目で店主のセンスの良さを感じさせるシンプルなもの。看板と暖簾とで、背景と文字の配色・フォントをシンクロさせる感覚にも、個人的には好感が持てました。実食する前から、ラーメンの内容に大いに期待が持てる、洗練の極みとでも言うべきファザードです。

 入店すると、進行方向の左手に券売機が鎮座。最近、ラーメン店においても導入が進みつつあるタッチパネル式です。現在、そのパネルに表示される麺メニューは、「地鶏白湯らぁ麺」、「味玉地鶏白湯らぁ麺」、「特上鶏白湯らぁ麺」の3種類がラインナップ。

 初めて訪れるお店では基本メニューを注文する――。これがラーメン食べ歩きのセオリーではありますが、ここ、『Ramen Afro Beats』での圧倒的オススメは、基本メニューの「地鶏白湯らぁ麺」に、味玉とジャガイモから作った「ポテトトリュフエスプーマ」を加えた「特上鶏白湯らぁ麺」。私以外のお客さんのオーダーも、この「特上」が大半を占めていたような気がします。