ラーメン官僚が絶賛する超大型新店『Ramen FeeL』(青梅)が最高に旨い理由

風光明媚な青梅に超大型新店が降臨!ラーメン官僚を唸らせた『Ramen FeeL』の1杯とは?
食楽web

 立川駅と奥多摩駅のおよそ37kmを結ぶJR青梅線。立川駅から青梅駅までの区間は、東京23区や多摩地区への通勤・通学の用に供される郊外型路線との位置付けが強い同路線ですが、青梅駅から奥多摩駅までの区間は、それとはガラリと趣を変え、観光地へと向かうための交通手段となります。

 今回ご紹介する『RamenFeeL』の最寄りとなる日向和田駅も、駅舎の周りを木々の緑が取り囲む、いかにも郊外駅といった趣。普段、都心部に生活拠点を置いていると「ここは本当に東京都内なのか」と、驚かれる方も少なくないのではないでしょう。

沿線の風景も、青梅駅から奥多摩駅方面へと向かうにつれて、徐々に緑が目立つ牧歌的なものへと変貌
沿線の風景も、青梅駅から奥多摩駅方面へと向かうにつれて、徐々に緑が目立つ牧歌的なものへと変貌

 さて、ここまでに紹介した情報だけでも、少なくともラーメン好きであれば、『FeeL』に尋常ならざる関心を抱かれたのではないかと思います。青梅駅より西に注目店がオープンすることなど、少なくとも私が知る限り皆無でしたから。そして同店が注目店とされている理由は、それだけではありません。

 なんと、この『FeeL』。店主・渡邊大介氏の修業先が、あの名店『らぁ麺飯田商店』なのです! 『飯田商店』と言えば、神奈川県湯河原に店舗を構える淡麗ラーメンの実力店で、2021年現在、日本で最もレベルが高い1杯とまで言われる、レジェンド中のレジェンド。そんなレジェンドの下で研鑽を重ね、一番弟子として独立を許された渡邊店主が紡ぐラーメンは、どれほどのものなのか。

 同様の理由で『FeeL』に興味を抱くラーメン好きは数多くいる、というか、これだけの条件が揃えば、むしろ興味を抱かずにいる方が難しいと言えます。

店舗外観は茶等の暖色系で統一され、随所に柔らかな質感を有する木材を使用。自然豊かな青梅の地に、しっくりと馴染んでいます。そんな中、ひときわ映える青色の暖簾。シンプルでありながら印象に残る外観
店舗外観は茶等の暖色系で統一され、随所に柔らかな質感を有する木材を使用。自然豊かな青梅の地に、しっくりと馴染んでいます。そんな中、ひときわ映える青色の暖簾。シンプルでありながら印象に残る外観

 その証拠に、同店は、オープン日(2021年2月28日)から現在に至るまで、店側が配る「ファストパス(整理券)」を求めて早朝6時から客が殺到し、開店前には「整理券」が完売してしまうという時もあるそうで、その驚異的な盛況ぶりを呈しています。

 もちろん営業時間中(11時~16時)に同店にアクセスしても、ラーメンを食べることはできますが、長時間並ばなくても開店前のファストパスを取得することで、予定を組みながら行動する事ができるのでおすすめです。

 長々と書きましたが、私も、そんな話題店をスルーするスキルは持ち合わせていません。売り切れの憂き目に遭わないよう起床時間を調整するなど万全の対策を講じ、今般、足を運んできました。

店舗内観は、解体から塗装までのほぼ全ての工程が「DIY(自作)」によるもの
店舗内観は、解体から塗装までのほぼ全ての工程が「DIY(自作)」によるもの

「漆喰の塗装は、修業先のスタッフに協力を仰ぎました。店内の家具やカウンターは、義父のハンドメイドです」と渡邉店主。ラーメンの味のみならず、来店から退店まで、トータルで訪れる人に上質な時間を提供したいという店主のもてなしの気持ちが、随所から垣間見えます。