錦糸町の注目ラーメン店『錦糸町中華そばさん式』の究極の1杯をラーメン官僚が実食! そのウマさの秘密とは?

錦糸町の注目ラーメン店『錦糸町中華そばさん式』の究極の1杯をラーメン官僚が実食! そのウマさの秘密とは?
食楽web

 今回は、2022年6月11日にオープンした『錦糸町中華そばさん式』をご紹介します。同店を切り盛りするのは、谷地文明店主。文京区を代表する実力店のひとつ『麺屋 ねむ瑠(ねむる)』でじっくりと腕を磨き、今般、満を持して独立した人物です。

 ちなみに店主の修業先である『麺屋 ねむ瑠』は、2015年に文京区本郷で産声を上げ、これまでラーメンスープに用いられる機会がほぼなかったレア素材「烏賊(イカ)」を駆使した1杯を提供することで、オープン後、それほどの歳月を待たずしてブレイク。2022年現在、東京都内を主戦場とするラーメン好きであれば、知らない者はいないほどの人気ぶりを誇るビッグネームです。

 谷地氏は、そんな『ねむ瑠』で、店長を任されていた方。改めて申し上げるまでもなく、その事実のみをもってしても、氏のラーメン職人としての腕の確かさは折り紙付き。私が把握する限りにおいても、谷地氏が独立店舗を構えるという情報に接し、店への訪問を躊躇することなく決意したラーメン好きは周囲にも多数います。そんな状況で、私も虎視眈々と機会を見計らっていたのですが、今回、お店に足を運んできました。

京メトロ半蔵門線・錦糸町駅から徒歩5分程度。JR総武線・錦糸町駅からでも、10分足らずでアクセス可能な好立地。錦糸町のランドマークである複合商業施設『オリナス(OLINAS)』のすぐ近くです
京メトロ半蔵門線・錦糸町駅から徒歩5分程度。JR総武線・錦糸町駅からでも、10分足らずでアクセス可能な好立地。錦糸町のランドマークである複合商業施設『オリナス(OLINAS)』のすぐ近くです

 店舗の場所は、最寄りである東京メトロ半蔵門線・錦糸町駅から徒歩5分程度。屋号が明記された巨大な看板が、店舗の存在を高らかにアピールする外観。のれんの一部を除き、外観を構成する色彩を白と黒の2色へと絞り込んだスッキリとシンプルなファザードから、作り手のセンスの高さが垣間見えますね。

 店名である『さん式』の由来は、「朝昼晩の三食、うちのラーメンを食べても飽きられない1杯を提供したい」という想いを込めたもの。

 ちなみに当初は『さんしょく』とする予定だったそうですが、修業元(『ねむ瑠』」、『まほろ芭』)の、平仮名プラス漢字1文字というパターンを踏襲し、『さん式』としたと谷地氏は言います。

「このお店では、昔ながらの中華そばを提供することを、ブレない自分の中のルールにしようと思ったんです。『式』は、ルール、決まり事といった意味合いを持つ漢字。それを屋号の一部とすることで、決意を揺るぎのないものにしたいなと」(谷地氏・以下同)。“式”の字を採用したことにも、明確な理由があるわけですね。

木の温もりを感じる店内。女性一人でも入りやすい空間に仕上げられている。入店すると、すぐ左手に券売機が鎮座
木の温もりを感じる店内。女性一人でも入りやすい空間に仕上げられている。入店すると、すぐ左手に券売機が鎮座

 現在、『さん式』が提供するのは、「中華そば」、「烏賊背脂煮干中華そば」の2種類の麺メニューと、そのバリエーション(味玉入り、ばら海苔のせ、チャーシューのせ、全部のせ等)。上から一列目が「烏賊背脂煮干中華そば」系、二列目が「中華そば」系という布陣。三列目に「こく塩中華そば」というメニュー名が書かれたボタンがありますが、まだ開発中の段階なのか、未実装。

 券売機の下段には、「牛丼」、「玉子ホットサンド」など、サイドメニュー系のボタンがあります。とりわけ「玉子ホットサンド」は、ラーメン店のサイドメニューとしては、かなりレア。全国単位で見ても、サンドイッチが食べられるラーメン専門店は数えるほどしか存在しません。どんなものが提供されるのか、激しく興味をソソられますね。

 今回も、いつものごとく券売機の前に立った瞬間に、「中華そば」と「烏賊背脂煮干中華そば」の連食を決意。「烏賊背脂~」は、私が食券を購入した直後に、完売御礼となってしまいました。