
今回ご紹介するのは、2021年1月31日、文京区本郷の地にオープンした『ぷれじでんと』。同店の店主を務める水原裕満氏の店については、これまでもこの<ラーメン官僚主義>でたびたびとり上げてきました。
そう、以前ご紹介した『中華蕎麦にし乃』(本郷三丁目)や『キング製麺』(王子)は、水原氏が開業したお店なんです。

水原氏が率いる『小池』『にし乃』『キング製麺』の3店舗は、いずれも『ミシュランガイド東京2021』のビブグルマン部門掲載店舗であり、味は言うに及ばず、同氏が創り上げるラーメンの魅力はそれだけではありません。
「このお店では、こういうイメージのラーメンを出す」といったコンセプトを明確に掲げた上で、店舗ごとにそれぞれ特徴が異なる1杯を出し、それでいて、どのラーメンにも水原氏らしさが息づいている――そう、作り手の顔が丼越しに浮かび上がる1杯なのです。
さて、今回の『ぷれじでんと』は、そんな水原店主の4thブランドとなるお店。
「場所は『にし乃』と同じ本郷でも、大通り沿いと路地裏とでは、客層が全く違います。『ぷれじでんと』はより人目に付きやすい場所にあり、偶然通り掛かった人が暖簾をくぐる可能性が高いということで、食べ手を選ばないスタンダードな味わいに仕上げることを意識しました」と水原店主。