ラーメン官僚が絶賛! 新小岩『仙臺自家製麺こいけ屋 分店 緑栽』の「シャモ中華そば」と「タンメン」が激ウマな理由

ラーメン官僚が絶賛! 新小岩『仙臺自家製麺こいけ屋 分店 緑栽』の「シャモ中華そば」と「タンメン」が激ウマな理由
食楽web

 今回ご紹介するのは、2022年3月26日に東京・新小岩にオープンした『仙臺自家製麺こいけ屋分店 緑栽(りょくさい)』。同店は、宮城県仙台市に2014年に開業し、満を持して今年6月にリニューアルオープンを遂げた『こいけ屋』初の分店。本店は、現地・仙台では言わずと知れた、行列ができる人気店です。

 さて、こちらの『緑栽』。店主は、同じ新小岩で『うつつ川』という懐石・会席料理店を営む現役の和食料理人・松尾芳憲氏。『緑栽』開業のきっかけは、実は2011年の東日本大震災で被災した東北の惨禍を目の当たりにし、東北を応援したいという気持ちを抱いた松尾氏が、日本料理修業時代の兄弟弟子で親友の『こいけ屋(本店)』の小池店主に相談したのが始まり。

「5年ほど前から、ラーメンづくりを勉強するため、空き時間を見つけては仙台の『こいけ屋』に足を運び続けました。2年前、リニューアルによって本店のラーメンが現在の味となり、『緑栽』出店の話が本格化。東京に分店を出すことになりました」(松尾氏・以下同)

 ちなみに、『緑栽』は本店とは別系列で、完全な独立店だそうです。それにしても足かけ5年以上に及ぶ出店までの道のり。「どこで誰に出しても通用する」と胸を張れる水準に至るまで、拙速に走らず雌伏し、じっくりと腕を磨いてきたことが想像できます。

 こうした気の遠くなるような過程を経て誕生した店なので、提供されるラーメンの完成度が高くないはずがありません。開店早々から、複数のラーメンマニアから「新店とは思えないほどハイレベルな1杯」との情報が漏れ聞こえ始め、私も居ても立っても居られず、新小岩に足を運んできました。

白い壁に浮かび上がる『RYOKUSAI』の黒文字。どことなく近未来を感じさせる外観
白い壁に浮かび上がる『RYOKUSAI』の黒文字。どことなく近未来を感じさせる外観

 ロケーションは、新小岩駅(JR総武本線)の改札から3分ほど。オムライスが有名な町中華『五十番』のお隣と言えば、ピンと来る人もいるのではないでしょうか。私が訪問したときも、『緑栽』の前に行列が連なる一方、『五十番』の暖簾をくぐるお客さんも途切れない状況。新旧2軒の優良店が手を取り合いながら、新小岩の活性化に尽力する。素晴らしい光景だと思いました。

店内は青を基調とした作り。女性客が一人でも入りやすいオシャレな内観
店内は青を基調とした作り。女性客が一人でも入りやすいオシャレな内観

 入店するとすぐ左手に券売機が鎮座。現在、恒常的に提供する麺メニューは、「シャモ中華そば」「こいけ屋タンメン」「冷しシャモ中華」の3種類。サイドメニューとして、「ライス」のほか、「味玉丼」「鶏山葵丼」「チャーシュー丼」等の丼物も用意されています。

 ほかのお客さんの注文内容を見ると、大きく「シャモ中華そば」と「こいけ屋タンメン」に二分されている様子。私はと言えば、「シャモ中華そば」「こいけ屋タンメン」ともに気になっていたので迷わず両品2枚の食券を購入しました。