ラーメン官僚が選ぶ2020年上半期の新人王候補『鴨出汁中華蕎麦 麺屋yoshiki』とは?

ラーメン官僚が選ぶ2020年上半期の新人王候補『鴨出汁中華蕎麦 麺屋yoshiki』とは?
食楽web

 JR新小岩駅から、徒歩5分弱。東京都内を代表する実力店『麺屋一燈』を左手に眺めながら更に歩みを進めると、小料理屋のようにシックな外観が印象的な1軒のラーメン店が視界へと飛び込んでくる。それが、今回ご紹介する『鴨出汁中華蕎麦 麺屋yoshiki』だ。

 同店の店主・阿部氏は『一燈』グループで長年研鑽を重ねた後、満を持して独立。昨年12月末に閉店した『つけ麺一燈』の店舗を譲り受ける形で一国一城の主となった実力者。

「独立を果たした際には、『鴨』を主役に据えたラーメンを作ろうと決めていました。初めて浅草橋の名店『くろき(きは七3つの文字)』で鴨のラーメンを戴いたとき、あまりの美味しさに衝撃を受けたんです。それからはもう鴨ひと筋。『一燈』修業時代にも、精力的に鴨を用いた限定ラーメンを作り、腕を磨いていました」

店主の阿部さん
店主の阿部さん

 鴨に魅せられ、鴨と共に生きていく。そんな店主の決意は、堂々と素材名を明記した屋号にも体現されている。