ラーメン官僚も注目する気鋭のラーメン店『鯨人』(三鷹)の絶品「豚骨醤油ラーメン」とは?

ラーメン官僚も注目する気鋭のラーメン店『鯨人』(三鷹)の絶品「豚骨醤油ラーメン」とは?
食楽web

 2023年も、早いものでもう6月。一年の折り返し地点にさしかかっても、都内のラーメンシーンは、いまだ全力疾走状態。空前絶後の新店オープンラッシュが続いているところです。

 コロナ禍に伴う行動制限要請がなくなってから1年以上が経過し、そろそろ、出店ペースが落ち着き始めても良さそうな頃合いではないか、と個人的には思うのですが、今のところ、そんな気配はまったく感じません。まるで間断なくクライマックスが訪れる映画を鑑賞しているような気分です。

 そんな都内全域を覆い尽くす新店開店ラッシュの波に乗って今般、店名(屋号)から提供するラーメンの内容に至るまで完全リニューアルを果たしたのが、今回ご紹介する『鯨人(げいにん)』です。

 より具体的に説明すると、東小金井を代表する実力店のひとつである『くじら食堂nonowa』(東小金井)の2ndブランド『くじら食堂bazar』(三鷹)(※)が、2021年12月からの長期休業を経て、本年6月1日、装いも新たに、『鯨人』としてリニューアルオープンを遂げたという経緯ですね。

(※)『くじら食堂bazar』は、下村浩介店主が率いる、『くじら食堂』グループの2ndブランド。2020年2月、岡山県笠岡市のご当地麺「笠岡ラーメン」を提供する店舗として東京・三鷹にオープン。2021年3月、ラーメンの内容を「笠岡ラーメン」から、ネオ・クラシック系の「支那そば」へと切り替え、2021年12月、完全リニューアルのための長期休業へと突入。今後の展開が注視されていたところ。

 ちなみに『くじら食堂』は、日本を代表するラーメン雑誌のひとつ『ラーメンWalker』が開催するグランプリ(ランキング)において殿堂入りの栄冠に輝いた、バリバリの実力店。そんな実力店を統率する名手・下村氏が、1年6ヶ月にわたる沈黙を経て、満を持して開業した新店。それが、この『鯨人』なのです。

「新店では、一体どんなラーメンを繰り出してくるのか?」。今年の春先頃から巷間で囁かれ始めた2号店完全リニューアルの情報に接し、そんな期待に胸を膨らませ、浮足立ったラーメンマニアは少なくなかったと思います。もちろん、この私も再開を待ち侘びていたラーメンマニアのひとり。

 加えて、私がその舌の確かさに絶大な信頼を置くラヲタ(ラーメンオタク)の知人が、『鯨人』のオープン初日に店に足を運び、「これはウマい! 確実に行列店になるので、今のうちに食べておくべき!」との感想を共有してくれたことが決め手となって、さっそく、開業初週の週末である2023年6月4日に訪問してきました。