東京ラーメン界に超新星が誕生! ラーメン官僚も脱帽する『らぁめんたかのちゅめ』(花小金井)の塩と醤油が絶品すぎるワケ

東京ラーメン界に超新星が誕生! ラーメン官僚も脱帽する『らぁめんたかのちゅめ』(花小金井)の塩と醤油が絶品すぎるワケ
食楽web

 今年(2022年)のGW(ゴールデンウィーク)明け以降、近年まれに見るハイペースで新店が誕生し続けている、東京のラーメンシーン。厳密な統計を取ったわけではなく、個人的な感覚に過ぎませんが、2022年だけで、少なくとも過去2年分の合計を優に上回る数の新店が生まれたのではないかと思います。

 劇的な伸びを続けているのは、店舗数だけではありません。新店全体に占めるラーメンのレベルが高い店舗(優良店)の割合が著しく高いことも、今年のラーメン界隈の大きな特徴のひとつです。

 改めて申し上げるまでもなく、ラーメンを食べる側の関心は、新店舗の数よりも「それらの店舗で提供されるラーメンのクオリティが高いかどうか」であるはず。体感的には、ここ数年の優良店出現率が7軒中1軒(15%)程度だとすれば、2022年は3軒中1軒(3割以上)が、優良店と言っても差し支えない水準に到達しているという印象です。

 この「打率」の高さは、はっきり言って尋常ではありません! 端的に言えば、2022年は大豊作だったと言えるでしょう。

 さて、今回ご紹介する『らぁめん たかのちゅめ』(東京都小平市)も、間違いなく優良店にカテゴライズされる1軒。しかも、その中でも最上位ランクに位置付けられる、超優良店です。

 オープンしたのは2022年12月6日と、ごく最近。にもかかわらず、すでに数多くのラーメンマニアが店舗へと足を運び、満足感に包み込まれまくっている状況。私も例外ではありません。虎視眈々と機会をうかがい、開業から1週間と経たない12月11日に同店を訪れ、「しょうゆらぁめん」と「しおらぁめん」の2杯をいただいてまいりました。

 お店の周りの景色は、木々の緑が街並みにほど良く溶け込んだ、いかにも東京郊外といった趣。西武鉄道・花小金井駅北口からまっすぐ伸びる「花小金井駅前通り」沿いに佇んでいるので、まずアクセスに迷うことはないと思います。店前に連なる行列が、絶好のランドマークとなってくれることでしょう。

お店外観。店舗の場所は、西武新宿線・花小金井駅から約300m強。徒歩3分程度。白い外壁と赤い屋根の組合わせが海外の街カフェを想起させる、お洒落で親しみやすさを感じさせるファザード
お店外観。店舗の場所は、西武新宿線・花小金井駅から約300m強。徒歩3分程度。白い外壁と赤い屋根の組合わせが海外の街カフェを想起させる、お洒落で親しみやすさを感じさせるファザード

 店舗は、2012年に開業し2022年9月25日付で惜しまれながら閉店した花小金井を代表する堂々たる名店『らぁ麺・油そばMendesign(メンデザイン)』の跡地。完全にリニューアルするのでなく、『Mendesign』時代の遺産を巧みに活かしたファザードとなっています。

店内風景。席数はカウンター6席、テーブル4席
店内風景。席数はカウンター6席、テーブル4席

 その他、鷹が麺をつかむ絵柄を絶妙な感覚で抽象化させたロゴマークからも、センスの良さが漂い、つかみはパーフェクトと言ったところ。10分ほど店外にて待機していると、スタッフから声が掛かり、店内へと通されました。

券売機。1列目の右端に「野菜畑のトマトまぜそば」のボタンがありますが、現在「×印」が点灯中(=鋭意開発中。2023年より発売予定)
券売機。1列目の右端に「野菜畑のトマトまぜそば」のボタンがありますが、現在「×印」が点灯中(=鋭意開発中。2023年より発売予定)

 現在(2022年12月6日現在)、同店が提供する麺メニューは、「しょうゆらぁめん」と「しおらぁめん」の2種類とそのバリエーション。複数のラーメン食べ歩き仲間から、「『しょうゆ』、『しお』共に新店離れした完成度の高さを誇り、非の打ちどころが見当たらない」との情報を入手していたので、連食することを前提に、「しょうゆ」と「しお」、2枚の食券を購入。

 店内を見回すと、厨房の奥で一心不乱にラーメン作りに取り組んでいる人物の姿が。その方こそ、当店の店主である塩田剛基氏です。地元・福井県から上京後、都内の人気店や豊島区東長崎の実力店『カネキッチンヌードル』などで、足掛け7年にわたって真摯に腕を磨き続けてきた、将来が嘱望される実力派若手ラーメン職人。というわけで、期待に胸を膨らませつつ、いざ実食です。