紀州鴨の滋味深い薫りに陶酔できる至極の鴨ラーメン|鴨中華そば 楓(八王子)

2003年に誕生した八王子における“非八王子ラーメン”のパイオニア『らーめん楓』。その店主だった井ノ川氏が、満を持してオープンさせたセカンドブランド。味の向上に一切の妥協を許さない“ラーメン作りの申し子”が、数ある素材の中で 特に輝く要素を感じた「紀州鴨」を使いたいと開業した、鴨ラーメン専門店だ。
基本メニューは「紀州鴨中華そば」。スープは、和歌山県の太田養鶏場で伸び伸びと育った『紀州鴨』に、真昆布・リンゴ・野菜(生姜、ネギ等)を合わせたもの。

前日から真昆布を水出しし、翌朝、低温でうま味をじっくりと抽出。昆布を抜いた後、チャーシューとなる部位(ロース)を除いた紀州鴨を丸ごと寸胴へと投入。沸騰しないギリギリの温度をキープさせながら、8時間かけて炊き上げる。

スープの表面に浮かぶ鴨脂の厳かな香りも相まって、ひと口啜った瞬間、ふわりと優しくふくらむ上質な和風味。その味わいたるや、感嘆のため息を漏らしてしまうほど魅惑的だ。