食べるお香? 日本一固い? 1000年の時を超えた常識を覆す謎のお菓子「清浄歓喜団」

食べるお香? 日本一固い? 1000年の時を超えた常識を覆す謎のお菓子「清浄歓喜団」
食楽web

●歴史の都、京都。数多ある美味しいものの中で、「日本最古」と称されるお菓子が存在するのをご存知でしょうか。

 その名は「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」。まるで組織名のような、一度聞いたら忘れられないインパクト。しかし、これこそが1000年の歴史を持つ、由緒正しきお菓子の名前なのです。

「食べるお香」? その秘密は、1000年前の日本にあった。

 この不思議なお菓子が生まれたのは奈良時代。仏教と共に中国から伝わった唐菓子(からくだもの)の一つで、元々は密教の祈祷でお供えされていた神聖なものでした。

 その最大の特徴は、餡に練りこまれた「香り」。お清めとして、白檀、丁子、ニッキなど七種もの高貴な香が混ぜ込まれているため、「食べるお香」とも呼ばれています。黒地に金文字の箱も、まるでお線香のような荘厳な雰囲気を醸し出しているのです。

 手に取ると、ずっしりとした重みと驚くほどの固さ。それもそのはず、胡麻油で揚げて作られており、その食感はかりんとうを遥かに凌ぐほど。初めて購入する人には、お店の方が「中心を下から押し上げると割りやすいですよ」と、親切に食べ方を教えてくれるほどです。

唯一無二の味わい。時を超える、五感の旅へ。

 巾着状の愛らしい形とは裏腹に、一口食べれば、そこはもう別世界。

 まず、香ばしい胡麻油の香りが鼻をくすぐり、続いて清らかで深みのあるお香の香りが口いっぱいに広がります。力強い香りの奥には、上品なこしあんの確かな甘みが待っています。噛みしめるほどに味わいが増す固い皮は、まさに唯一無二の食感。この香りと食感の虜になる人が後を絶ちません。

「ありきたりなスイーツでは、もう満たされない」
 そんなあなたにこそ、この感動を味わっていただきたい。

 さらに、このお菓子には秘密の楽しみ方が。トースターで軽く温めると、香りは一層華やかに、固い皮と餡は柔らかくなり、また違った表情を見せてくれます。一つで二度美味しい、贅沢な体験が待っています。

 部屋にいながらにして、まるで京都の静かなお寺でお茶をいただいているような、穏やかで特別な時間。日常を忘れさせてくれる、そんなひとときを約束します。

 1000年の歴史を、このミステリアスで奥深い味わいを、あなたの舌で味わってみては。

 賞味期限も長めなので、大切な人への風変わりで粋な手土産や、自分へのご褒美にも最適です。ありふれた京都土産ではない、記憶に深く刻まれる一品となるでしょう。

 この時を超える味覚の旅は、京都・祇園の老舗「亀屋清永」から始まります。遠方にお住まいの方も、公式オンラインショップから、その歴史の扉を開くことができます。

 今すぐ、誰も知らない京都の奥深さに触れてみてください。

●SHOP INFO
亀屋清永(かめやきよなが)

住所: 京都府京都市東山区祇園石段下南側534
TEL: 075-561-2181
営: 8:30~17:00
休: 水曜日(その他不定休あり)
https://kameyakiyonaga.shop-pro.jp/