2017年、東京・神保町に、本場・中国から来た『馬子禄(マーズルー)』がオープンして以来、この2年間に、日本全国に本格的な「蘭州牛肉麺」の店が続々と誕生しています。
「蘭州牛肉麺」とは、中国西北部に位置する甘粛省の省都・蘭州で日常的に食べられている麺のこと。そのスタイルには基本があり、「一清・二白・三紅・四緑・五黄」で、簡単にいえば、牛骨の透明なスープ(清)に、大根(白)、ラー油(紅)、パクチー(緑)、そして手で伸ばした黄色い麺(黄)が入っているのが特徴です。
甘粛省は、イスラム教を信仰する少数民族が多数いるので、この牛肉麺は「清真料理(ハラル料理)」でもあります。
蘭州市内だけでも牛肉麺の店が3,000軒以上あり、人それぞれ行きつけの店があるのだそう。だから、日本に続々とオープンしている店の蘭州牛肉麺も、見た目は似ていても、味わいは店ごとに違うんです。
筆者も中国や日本で蘭州牛肉麺店をいくつか回って食べましたが、最近食べた東京・本郷三丁目にある『ムーサ蘭州牛肉拉麺』は、個人的に一番美味しいと思ったので、ご紹介したいと思います。