33年通うライターが教える新宿駅の名物ビアカフェ『BERG(ベルク)』の絶品モーニングの魅力とは

●新宿駅ナカの名物店『BERG(ベルク)』に30年以上通うライターが、そのモーニングの魅力を紹介します。
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●新宿駅ナカの名物店『BERG(ベルク)』に30年以上通うライターが、そのモーニングの魅力を紹介します。

 駅ナカ飲食店のチェーン店化が進むなか、JR新宿駅東口地下の誰もが素通りしてしまいそうな一角で、わずか7坪の狭小店でありながら6割以上がリピーターという絶大な人気を誇り、35年も営業し続けている個人経営のビアカフェがあることをご存知でしょうか?

 それがJR新宿駅中央改札から徒歩1分『ビア&カフェBERG(ベルク)』。大昔、たまたま入ってモーニングを食べたらハマってしまい、気がついたらそのまま33年も通い続けているお店です。

 店の内外の情報量が非常に多く、入るのをためらう方もいるかもしれませんが、臆せず一歩踏み込んでみてください。良い意味で予想を裏切られ、落ち着いて過ごせる不思議な空間が待っています。

マイスターモーニング(605円)
マイスターモーニング(605円)

 605円の「マイスターモーニング」は、トースト、ハムorパテ1枚(気まぐれ)、コーン&ポテサラ、ゆで卵がワンプレートに盛られ、コーヒーがセット。

 今回入っていた「気まぐれ」は、「豚レバーとドライイチジクのテリーヌ」。パテドカンパーニュのような厚切りでボリューム満点。

 ドライイチジクは豚レバーにコクと奥行きを付与。しっとり食感とまったりした旨みが口中に広がります。IFFA(ドイツの食肉加工国際見本市)で金賞を受賞した「マイスター東金屋」の実力を堪能できます。

 トースト(食パン)は天然酵母&石窯焼き。“バンズの神様”の異名を持つ名店「峰屋」のパンは、芳醇な小麦の香ばしさが鼻をくすぐる文句なしの美味しさ。

 コーヒーは、天日干し&直火焙煎にこだわる東京・蒲田の老舗コーヒーロースター『サンパウロコーヒー』謹製。機械抽出でありながら最適化された温度と速度で淹れる、別名「人に勝つコーヒー」です。果実としてのコーヒー豆の甘みを感じられるブラックがオススメ。

 オーダーはキャッシュ・オン・デリバリー方式。座席もありますが、埋まってることが多いのでスタンディングでの飲食を想定した上での利用が最適解です。もちろん席が空けば途中でも移動が可能。

 セットのドリンクはホットコーヒーが基本ですが、差額を払えばアイスコーヒーやビール、スープへの変更も可能です。

 壁面は毎月切り替わる展示ギャラリーとなっていて、飲食しながら絵画や写真を楽しむことができます。

まとめ

 店内の情報量の多さに戸惑うと思いますが、実際はとことんカラダ想い。添加物を可能な限り避け、舌と本能が喜ぶ食材で構成されています。私が33年も通っているのは無意識でこの味を求めていたからかもしれません。

●SHOP INFO
Beer & Cafe BERG (ビア&カフェ ベルク)

住:東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト B1
TEL:03-3226-1288
営:7:00〜23:00(L.O.22:30)
休:元旦・ビル休館日のみ

●著者プロフィール

クワハラすえぞう

料理好きが高じて副業で間借りカレー店を6年間営んだ普通の会社員(会社の了承済み)。休日は高頻度で新大久保のイスラム横丁に出没。最近は干し芋作りと梅干し作りが趣味。フードアナリスト2級。https://x.com/currygenom