吉野家はダイエットの敵じゃない! “神やせダイエット”の石本哲郎が教える丼モノでやせるメニューの選び方とは?

プラスたんぱく質で最強「若返りやせ牛丼」にカスタマイズ!

 単品ではたんぱく質が不足してしまう小盛ですが、カロリーが低いからこそできる食べ合わせ技があります。それは「卵」のトッピング。卵を足しても565kcalと低カロリーで、たんぱく質は21.8gにまでアップします。

牛丼小盛の卵トッピングで低カロリー、高たんぱく丼が実現
牛丼小盛の卵トッピングで低カロリー、高たんぱく丼が実現

 卵は「準完全栄養食」とも言われるほど、栄養バランスの優れた食品。ビタミンCと食物繊維以外の栄養がすべて入った、ある意味マルチビタミンミネラルみたいなもの。もちろん、それぞれの栄養素の含有量は微々たるものではありますが、全然摂れてないより、卵でちょっと底上げするだけでもかなり違います。卵は和洋中どんな食事にも合うので、「困ったら卵を足す!」という技は覚えておくと便利ですよ。

 トッピングでもうひとつおすすめなのが「納豆」。98kcalでたんぱく質は7.8g上乗せされます。たんぱく質量は肉や魚に敵いませんが、発酵食品である「納豆」は抗酸化力が高く、腸内環境を整えるなど健康や美肌へのメリットが大きいのが魅力です。

 卵と納豆を両方足しても、総カロリーは663kcal。たんぱく質が29.6gも摂れるうえ、若見えを狙える栄養素が摂れる、まさに最強「若返りやせ飯」といえます。

豚丼を「若返りやせ飯」にするには?

 吉野家といえば牛丼ですが、今や「豚丼」も定番メニューとして人気ですよね。そこで「豚丼」の栄養価についても見ていきましょう。

 一般的には、牛丼より「豚丼」のほうが脂質の割合が高いことがほとんどなのですが、『吉野家』に関していえばそうではありません。牛丼も結構脂の多い肉を使っているため、どちらも栄養バランス的にはさほど変わらない。ただ、「豚丼」のほうが全体的にカロリーも栄養価も低め。小盛の場合、438kcalとカロリーだけを見ると優秀なのですが、たんぱく質も11.1gに下がってしまいます。これだと納豆をトッピングしても、20gに届かないレベルです。

 それでも「どうしても豚丼が食べたい!」という人に、とっておきのサイドメニューをお教えしましょう。それはこちら。

 そう、「鮭」です。たんぱく質が13.9gも摂れるため、目標値を楽々クリアできちゃいます。また「鮭」に含まれるアスタキサンチンは抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果が期待できると言われています。

 加えて、その良質な脂質も大きな魅力。たんぱく質や炭水化物は何で摂っても大差ありませんが、脂質に関しては肉で摂るのと魚で摂るのとでは明確に違います。

 肉に多く含まれる飽和脂肪酸は摂り過ぎると動脈硬化をはじめ、様々な生活習慣病の原因になります。対して、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸はそういったリスクも少なく、青魚や鮭の場合はDHAやEPA、最も健康や美容効果が高いとされるオメガ3系の脂肪酸まで多く含まれ、老化の原因となる体内の炎症を防ぐなど健康効果が高いと言われています。

 もちろん、飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も同じ脂で、1gあたり9kcal。摂り過ぎたら太ります。でもどうせ摂るなら、肉より魚で摂ったほうが絶対いい! 直接的に痩せる効果はないけれど、健康的になることで若見えもするし、健康で活動量が増えれば結果、ダイエット効率もアップします。

豚丼は鮭をトッピングして豚鮭丼に
豚丼は鮭をトッピングして豚鮭丼に

 たんぱく質を足したい時は、高たんぱくで良質な脂質の魚を選べば、まず間違いなし! サイドメニュー選びで迷ったら「とりあえず鮭!」。豚丼は豚鮭丼にカスタマイズしちゃいましょう。