
●ゴールデンウィーク真っ只中。せっかくの休みなので少し遠出して美味しいものが食べたい、と思っている人も多いでしょう。今回は都内から日帰りで食べに行ける至極の「うな重」をご紹介します。
予約必須。完全無欠のうな重|『小川家』(静岡県下田市)
まずは伊豆急下田駅から徒歩10分ちょっとの場所にある『小川家』。こちらの鰻屋さんにはふらりと行っても入ることはできません。完全予約制です。しかも予約する際にメニューを注文しておかなければなりません。
「うな重」は「竹」(4200円/きも吸い・お新香付き)しかないので迷うことはありませんが、もし蒲焼や白焼きも食べたい場合は、それも電話口で必ず伝えておきます。

予約した時間に合わせてうなぎを焼き上げてくれているので、遅刻は厳禁。予約時間の10分前には着席し、うなぎが登場するのをワクワクして待ちましょう。

時間通りに、重厚なお重が登場します。蓋を開けると、ため息が出るような、飴色に輝くふっくらしたうなぎ。炭火の香ばしさに包まれます。口に入れると、ふわふわとして、とろけていきます。タレは甘すぎず、スッキリとしていて、うなぎの脂とのバランスも秀逸です。さらに、ご飯は、1粒ずつしっかり立った絶妙な炊き具合。

こちらの先代のご主人は、東京のうなぎの老舗『野田岩』で修業されたそう。食べてみると、その伝統の技を守り、重箱の中のすべてに妥協がないことが伝わってきます。口福にどっぷり浸りつつ、粛々と箸を進める。これぞ「うな重」と向き合う醍醐味。至福の時間が過ごせる名店です。
●DATA
店名:小川家
住:静岡県下田市2-8-14