吉野家はダイエットの敵じゃない! “神やせダイエット”の石本哲郎が教える丼モノでやせるメニューの選び方とは?

ダイエットに向かないNG丼は?

 残念ながら、“からあげ系”は全てNG。たんぱく質だけを見れば、しっかり過ぎるほど摂れていますが、そんなことは帳消しどころかマイナスになるくらい、カロリーがぶっ飛んでます。もっともシンプルなからあげ丼の並盛でも943kcal。脂質、しかも良質でないほうの脂が44gと牛丼の約2倍も入っちゃってます。

 からあげ定食なんか頼もうもんなら、並盛でも1168kcalと牛丼2杯いけるレベル。そもそも『吉野家』に来てるんだから、からあげじゃなくて牛丼を食べようね(笑)。

どうしても夜に食べたくなったら……

 先述した通り、夜に糖質と塩分の多い食事をとると、エネルギーとして消費しきれず、体脂肪に蓄積されやすくなったり、むくみやすくなります。そのため、丼モノや定食はやはり避けたいところ。そこでおすすめなのがこちら。

夜食べるのにおすすめの「キムチ牛サラダ」
夜食べるのにおすすめの「キムチ牛サラダ」

「キムチ牛サラダ」です。「サラダかよ……」と侮るなかれ! 牛肉のほか、鶏肉、半熟卵も入ってたんぱく質が26.8g。夜に控えたい炭水化物はたったの13.6gで、塩分も1.8gに抑えられています。これ1品でも充分満足できるパワー系サラダとなっています。

 ちなみにチーズの入った「チーズ牛サラダ」もあり、たんぱく質がさらに多い32.7gも入ってます。チーズなので脂質も36.8gと増えてしまいますが、夜は糖質が抑えられていれば、脂質量はそこまで気にしなくても大丈夫。「キムチ牛サラダ」も「チーズ牛サラダ」も500kcal以下と低カロリーなので、好きなほうを選んでOKです(いずれもドレッシングなしの数値なので、味に問題がなければかけない、もしくは少な目にかけてなんとか乗り切りましょう!)。

結論

『吉野家』はやっぱり、「牛丼」。炭水化物はちょっと多めだけど、日中食べるぶんには問題ありません。たんぱく質を確保するには、女性は並盛、男性はアタマの大盛がおすすめ。また、小盛に卵や納豆トッピングするのも優秀です!

[食楽web]
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 ダイエットでは「全部食べたい!」という欲望を捨て去り、どこかを削ることが不可欠。日中は丼モノである程度糖質を摂っていい代わりに、揚げ物などは控えて高カロリーにならないように気をつけましょう。一方、夜は脂質を摂ってもいいけど、炭水化物はめっちゃ減らす努力を。食べるタイミングによって何を削るかを上手に選ぶと、ダイエットも成功しやすくなりますよ。

(語り◎石本哲郎、インタビュー・撮影◎酒詰明子)

●プロフィール

石本哲郎

女性専門のパーソナルトレーナー。東京や神奈川にて、女性専門パーソナルジムリメイクや女性専門フィットネスショップリーンメイクを数店舗運営。女性のダイエットに関わる医学、栄養学、トレーニングメソッドについての豊富な知識と、自ら意図的に太ってやせる「減量」実験の成果から編み出した独自のメソッドで、のべ1万人以上の女性の体づくりを指導し、成功へと導く。ダイエットに悩む一般女性の指導をもっとも得意とし、「健康的かつきれいに女性の体を変える技術」には定評がある。代表作『神やせ7日間ダイエット』などを含め著書累計20万部を超える。

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