『角上魚類』の聖地へ! 新潟の本店にしかない「浜焼き」が安くて旨すぎた

新潟県民のご馳走汁がたったの200円!

店頭で汁モノを作るスタッフの方々
店頭で汁モノを作るスタッフの方々

 そして、再び店先へ。前述の「浜焼き」群の真横で販売されている汁モノの販売スペースへ。取材時、34度を超える真夏日でしたが、この暑い中、スタッフの方がいかにも美味そうな汁を作っていました。

 取材時に売られていたのは「番屋汁」(200円)「くじら汁」(200円)の2種。「番屋汁」は、もともと新潟の漁師さんたちが天候や波の具合を見て漁に出るまでの間に、魚のアラなどをブツ切りにするなどし、野菜と一緒に味噌などで煮込んだもの。角上魚類本店の名物メニューなのだそうです。

「くじら汁」200円
「くじら汁」200円

 また、「くじら汁」は、くじらの肉や脂身と茄子や玉ねぎなどの野菜と煮込んだ濃厚スープ。新潟県民の夏のご馳走的な味噌汁なのだそうです。この「くじら汁」をいただきましたが、口当たりは味噌ラーメンのスープのような強いパンチ。そこにくじらのコリコリした食感、煮込まれた野菜の優しい風合いが広がり、夏バテ防止になりそうなスタミナ十分の忘れることができない味。これで200円というのはちょっと信じがたい安さです!

角上魚類本店には「聖地」ならではの矜持と味があった!

休日、平日に関わらず多くの人で賑わっています
休日、平日に関わらず多くの人で賑わっています

 “聖地”にしかない魅力と味が詰まった『角上魚類 本店』でしたが、広報の齋藤晃穂さんに同店のエピソードと今回ご紹介の「浜焼き」について聞きました。

「1974年に『角上魚類』としてオープンした当時、この界隈には道が一本通っているだけで、周囲は砂浜だったようです。創業者・現会長の柳下浩三が海岸沿いの、何もなかった砂浜の中に『角上魚類』の看板を掲げ、店を出しました。創業当初から新鮮な魚を安く提供することを指針にし、多くのお客さんに支持を得たようですが、今日もその指針を守り続けています」(齋藤さん)

是非「角上魚類の聖地」寺泊の本店に行ってみてください!
是非「角上魚類の聖地」寺泊の本店に行ってみてください!

「また、一方で創業当初から支持を得たのが『浜焼き』です。新鮮な魚類を贅沢にその場で調理しご提供したことで人気となり、結果的に寺泊の名物にもなりました。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた際には、県外の方にも寺泊の角上魚類本店までお越しいただければ有難いですね」(齋藤さん)

 綺麗な海に面した『角上魚類 本店』ならではの「浜焼き」は、いずれも新鮮な味、ボリュームに対しコストパフォーマンスに優れていたことも付け加えておきます。新潟・寺泊でしか味わえない絶品の「浜焼き」、“角上魚類の聖地巡礼”も兼ねて是非一度現地でご賞味ください!

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:角上魚類 寺泊本店

住:新潟県長岡市寺泊下荒町9772-27
TEL:0258-75-5246
営:8:00~17:00
休:なし