関東・新潟などで全22店舗を展開する巨大魚屋チェーン・角上魚類。その年商は400億円に迫る勢いで、「魚屋」としては異例の業態となっています。
売れ筋の筆頭は鮮魚や寿司といった「鮮度の良い魚」に由来するものですが、このほかに切り身パック、惣菜、弁当、冷凍食品など様々な「魚類」が売られています。
その多岐にわたる商品の中でも、鮮魚や寿司といった売れ筋商品の一方で、特に常連客に絶大な支持を得ているのが「魚漬け」です。
デパ地下や高級加工魚店では、単品で千円前後するところを、『角上魚類』では100円台から用意し、魚漬けで人気の高級魚・銀だらも420円という安さです。しかもカットは大ぶりで、いずれも1食のご飯のおかずとしては十分すぎるサイズです。
『角上魚類』の隠れた名物とも言うべきこの魚漬けですが、今回はその秘密と売れ筋ランキング上位3位を、『角上魚類』日野店の魚漬け担当の三品隆さんに聞きました!
魚を知り尽くした『角上魚類』が、繊細に加工する魚漬け商品
『角上魚類』の隠れた名物・魚漬けには、銀だら、銀鮭、サワラ、カレイ、サバなどがラインナップされていますが、三品さんによればいずれの魚種もデパ地下や高級加工魚店と同様かそれ以上の工夫をして作られているのだそうです。
「加工する際の最初のこだわりはやはり魚ですね。無塩の魚を解凍し大ぶりにカットし、衛生処理を行います。そのときどきの気候に合わせて衛生処理の仕方も変え、水分も丁寧に取り切った後、まんべんなく京都の白味噌をゆっくり、しっかり漬けて加工します。これこそが『西京風味噌漬』になるわけですが、お買い求めいただき焼いていただくと、白味噌の風味が残り、魚本来の味を引き立て本当に美味しくいただけます」(三品さん)
ただし、三品さんによれば「焼き方」には注意をして欲しいとのことです。
「白味噌をつけていますので、普通の魚に比べればどうしても焦げやすいのが特徴です。ですので、焼く際の加減には十分ご注意いただきたいです。焼く前にできるだけ白味噌をキッチンペーパーなどで取っていただき、グリル、フライパンなどを使う場合は弱火でじっくり時間をかけていただきたいです。また、耐熱性のお皿に乗せて電子レンジで温めれば、中に火が通りますので、より楽に調理いただけるようにも思います」(三品さん)