揚げ物だらけの『かつや』でもダイエットできる!? “神やせダイエット”の石本哲郎が教える太らない“かつや”のメニューの選び方

カツ丼は+サラダで抗うべし

 カツ丼もロース肉を使った通常の「カツ丼」ではなく、ヒレ肉を使った「ヒレカツ丼」を選びましょう。

ヒレカツが3枚入った「ヒレカツ丼」
ヒレカツが3枚入った「ヒレカツ丼」

 たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、糖質(Carbohydrate)のPFCバランス的には、「ヒレカツ定食」とさほど変わらないと思われます。定食にはキャベツやとん汁が付きますが、丼ものだと食物繊維が摂れるものがないので「サラダ」を足しましょう!

水溶性食物繊維を摂取できる海藻サラダ [食楽web]
水溶性食物繊維を摂取できる海藻サラダ

 外食で出てくるミニサラダは栄養素が期待できないことがほとんどなのですが、『かつや』のサラダには海藻が入っているのでおすすめ。海藻は少量でも水溶性食物繊維がしっかり摂れるんです。そのため、ダイエットに不向きなメニューでも、サラダを足すことで少しでも抗える可能性が出てきます。

『かつや』で食べたら運動のチャンスと思おう!

 本来、ダイエット中で体重を減らしたい時期なら、1食あたり500kcalが理想で、多くても700~800kcalには抑えたいところですが、おそらく『かつや』ではどんなに頑張ってもその範囲に納めることは難しいでしょう。

 そこでちょっと参考になるのが、ダイエット中にも関わらず、たくさん食べてもいい「チートデイ」という考え方。これはダイエットでカロリー制限を続けていると、体が少ないカロリー内で動けるように省エネモードに入り、やせにくくなってしまうのですが、その停滞期を打破するためのもの。敢えてたくさんカロリーを摂ることで、脳に「カロリーが十分ある」と勘違いさせ、カロリーをムダ使いさせるのです。そして、このムダ使いのときに運動量が多いと、さらにムダ使いしてくれると言われています。

 例えば、1時間ウォーキングするにも、おなかが空いてるとあまり歩けませんよね。でも、ちゃんと食べているとパワーが出てガンガン歩けるし、体温も高い状態を保てるため、普段以上に消費カロリーが増えます。つまり、たくさん食べたときは、いつも以上にカロリー消費を期待できるチャンスでもあるということ。

 もちろん、摂ったカロリーは余れば脂肪として蓄えられるため、カロリーの摂り過ぎは決しておすすめできません。でも、『かつや』などでちょっとカロリーを摂り過ぎたなと思ったときは「食べた日とその翌日は運動をめちゃくちゃ頑張る」という感じでやると、予想以上に早く相殺できることも。「揚げ物1個につき1駅歩く」など、自分なりのルールを決めておくのも有効ですよ。

結論

『かつや』に行ったら「ヒレカツ」を頼もう。ヒレ肉って淡白であまりおいしくないイメージを持ってる人も多いかもしれないけど、そんなことありません。実は僕も『かつや』が好きでよく行きますが、マジでめっちゃ旨い! ソースはかけないのがベストだけど、かけたければ気持ち程度にして塩分の摂り過ぎを防ぎましょう。

ソースをかけない「ヒレカツ定食」がベスト
ソースをかけない「ヒレカツ定食」がベスト

 若返りやせは1日にしてならず。『かつや」に行くけどヒレカツを選ぼうとか、『かつや』で食べたら運動しようなど、ダメージを最小限におさえる食習慣を身につけることがなにより大事です。外食でも0点をとらない、そういった日々の積み重ねが、5年後10年後の若々しい自分を作ってくれるはずです。

(語り◎石本哲郎、インタビュー・撮影◎酒詰明子)

●プロフィール

石本哲郎

女性専門のパーソナルトレーナー。東京や神奈川にて、女性専門パーソナルジムリメイクや女性専門フィットネスショップリーンメイクを数店舗運営。女性のダイエットに関わる医学、栄養学、トレーニングメソッドについての豊富な知識と、自ら意図的に太ってやせる「減量」実験の成果から編み出した独自のメソッドで、のべ1万人以上の女性の体づくりを指導し、成功へと導く。ダイエットに悩む一般女性の指導をもっとも得意とし、「健康的かつきれいに女性の体を変える技術」には定評がある。代表作『神やせ7日間ダイエット』などを含め著書累計20万部を超える。

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