プロの食ライターに聞いた絶品「お雑煮」レシピ8選

セリと柚子だけで味わう「金沢のお雑煮」(石川県)

 石川県には、東西のお雑煮文化が入り混じっています。その中で最もシンプルなのが、金沢のお雑煮。このお雑煮は大学時代に出会ったんですが、その上品な味わいが忘れられず、時折食べています。

 少しの素材だけで味わう「金沢のお雑煮」は、昆布と鰹節からとる出汁が決め手。柔らかな角餅を出汁に入れ、せりと柚子を添えるだけの簡単なものですが、このシンプルな染みる味が毎年恋しくなります。濃いめに出汁をとるのがポイント。個人的には、柔らかめのお餅が好きなので、少しトロッとさせていただいています。(ライター・加藤朋子)

材料(4人分)

・水……1100cc
・昆布……10cm角×2
・鰹節……2カップ
・塩……大さじ約1/2
・薄口しょうゆ……大さじ1
・角餅……8個
・せり……適量(2cmにカット)
・柚子の皮……適量

作り方

1.お鍋に水と昆布を入れて10分ほど浸します。その後、中火で沸騰する直前まで加熱し、昆布を取り出す

2.沸騰したら鰹節を入れてすぐに火を消します。鰹節が沈んだらキッチンペーパーで濾し、塩と薄口しょうゆを入れます

3.お鍋に昆布(材料外)と水を適量入れて10分ほど浸した後、火にかけて小さな泡が出てくるまで加熱する。お餅を昆布の上に重ならないように置き、さらに超弱火で加熱する(温める感覚で)

4.最後に、出汁に柔らかくなったお餅(角餅)を入れ、せりと柚子を添えたら出来上がり