プロの食ライターに聞いた絶品「お雑煮」レシピ8選

餅も素材も丸い “円満”を願う「白みそ雑煮」(京都)

 筆者の実家がある京都では、白みそ仕立てのお雑煮が一般的。「角が立たずに円満に過ごせるように」と丸餅を使います。具材は金時人参、頭芋、祝大根で、具材も輪切りや丸のまま加えます。

 母は幼少期に京都の真ん中で暮らしていたので、八坂神社で焚かれた神火の「をけら火」を持ち帰って、祖父がその火でおくどさん(かまど)に火を点け、一年の無病息災を願ってお雑煮を作っていたそうです。私はその経験はないですが、我が家でも父が雑煮の味付けをしています。(ライター・今西絢美)

材料(4人分)

・丸餅……4個
・出汁(昆布とカツオ)……600ml
・西京味噌……200g
・金時人参(なければ、にんじん)……1/2本(イチョウ切り)
・頭芋(なければ里芋)……2個
・祝大根(なければ大根)……80g(イチョウ切り)
・糸がつお(なければ花かつお)……適量
・三つ葉……適量
・柚子の皮……適量

作り方

1.頭芋は亀甲型になるように皮をむき、5mmの厚さに切る

2.金時人参、祝大根、頭芋を米の研ぎ汁で茹でる

3.西京味噌を鍋に溶き、出汁を温めずに少量ずつ加えて溶かす

4.丸餅を加えて中火にかけ、湧いたら火を弱めて柔らかくなるまで煮る

5.餅が柔らかくなったら金時人参、祝大根、頭芋を加えて温める

6.器に盛り付け、糸がつおをのせれば完成! お好みで三つ葉、柚子の皮ものせる