パリで大人気! ミシュラン三ツ星のシェフも惚れ込む日本酒「加温熟成解脱酒」とは?

トップソムリエも絶賛。試飲会でベールを脱いだ「加温熟成解脱酒」

トップソムリエが唸った試飲イベント
トップソムリエが唸った試飲イベント

 さる1月25日、そんな「加温熟成解脱酒」のペアリング試飲会が開催されました。会場となったのは、モダンベトナミーズで知られる外苑前『An Di』。ソムリエは『銀座レカン』出身のオーナー・大越基裕氏が務め、秋田酒類製造の取締役社長・平川順一氏や生産本部長の古木吉孝氏などの挨拶の後に、ベトナム料理3品とのペアリングを提案してくれました。

 口火を切ったのは、タマリンドソースでいただく生春巻き。アナゴとマンゴー、ヘベスという柑橘が渾然一体となった味わいに、大越氏が合わせたのは7℃に冷やした「加温熟成解脱酒」。キリッと味わいが締まり、“フレッシュな熟成感”が生春巻きに寄り添います。

 続くは、グリルしたイカ。ブールブランソースのまろやかさを、今度は温度帯を上げた「加温熟成解脱酒」で迎え撃ちます。すると、人肌にまで温められた「加温熟成解脱酒」が新たな一面を見せてくれました。爽やかな酸は感じさせつつも、甘みや旨みといった要素が丸く溶け合い、絶妙なバランスとなるのです。柔らかなイカの食感とソースのまろやかさのニュアンスに、「加温熟成解脱酒」がしっかりと結びつく印象でした。

 最後に登場したのは、鴨肉のロースト。「加温熟成解脱酒」を熱燗まで温度帯をあげることで酸を際立たせ、鴨の脂をスパッと切る狙いでした。鴨肉の鉄と、「加温熟成解脱酒」の酸による抜群の相性は、熱燗にして個性際立つ「加温熟成解脱酒」の新たな一面を見せてくれました。

 三者三様の料理と酒の素晴らしきマリアージュ。何より驚かされたのは、半年ほど寝かせただけで10年古酒と変わらない「加温熟成解脱酒」の熟成感。そこに相反するフレッシュさが感じられる奥行きのある味わい。さらに、冷やしても、常温でも、燗にしても、その魅力を増す懐の深さ。日本酒のタブーへの挑戦が切り拓いた、「加温熟成解脱酒」の境地をぜひ楽しんで下さい。