ラーメン官僚が厳選する2023年の「最強☆東京ラーメン」7選

超人気店が仕掛ける天草大王を使い倒した極上鶏白湯|『Ramen Afro Beats』(新宿御苑前)

「特上鶏白湯らぁ麺」1650円
「特上鶏白湯らぁ麺」1650円

 店主・柳瀬氏は、海外でフレンチシェフとして活躍。帰日後、ギミックを凝らした清湯ラーメンを提供する『Ramen Break Beats』(祐天寺)を開業し、同店を、2022年を代表する超人気店にまで育て上げた新進気鋭のラーメン職人。

 そんな同氏が、入手が極めて困難な幻の地鶏「天草大王」の魅力を『Break Beats』以上に追求した一杯を提供するために開業した2ndブランドが、この鶏白湯ラーメン専門店『Ramen Afro Beats(ラーメンアフロビーツ)』だ。

カナダでフレンチのシェフを務め、帰国後、2022年に祐天寺に1号店『Ramen Break Beats』を創業
カナダでフレンチのシェフを務め、帰国後、2022年に祐天寺に1号店『Ramen Break Beats』を創業

 食べるべきは、基本メニューである「地鶏白湯らぁ麺」に、鮮やかな橙色を呈する「パプリカのエスプーマ(※)」等を添えた「特上鶏白湯らぁ麺」。インスタ映えする、まるで絵の具のパレットのような一杯だ。

※2023年12月現在。エスプーマの種類は定期的に変更されている

 ガラ・丸鶏・モミジから挽肉に至るまで、天草大王をとことん使い倒し、その持ち味を活かし切ったスープは、地鶏のうま味を丸ごと液状化させたかのようなフルボディの味わい。

「天草大王」の力強さに野菜の優しい味わいを感じさせる口当たりの良いスープを絡め取る麺は、軽めのウェーブが施された卵麺
「天草大王」の力強さに野菜の優しい味わいを感じさせる口当たりの良いスープを絡め取る麺は、軽めのウェーブが施された卵麺

 有機白醤油を軸に昆布のうま味を添え、鰹節・煮干しでほのかな和風味を溶け込ませたカエシも、天草大王のジューシーでコクのある味わいを際立たせる、名バイプレイヤー。

 それぞれの素材の特性を徹底的に分析し、緻密な計算で掛け合わせることで生み出された、終盤までレンゲを持つ手の動きが止められないアトラクティブな一杯。

 現在は、数量限定ラーメンも意欲的に提供。絶え間なく味のブラッシュアップが施される点も同店の特徴。一度と言わず、何度も定期的に足を運びたいところだ。

●SHOP INFO

店名:Ramen Afro Beats(ラーメンアフロビーツ)

住:東京都新宿区新宿1-16-10
TEL:非公開
営:11:30~15:00、18:00~20:00、日曜11:30~16:00
休:月曜