しらす料理のプロに聞いた! 栄養価抜群の万能食材「しらす」の絶品レシピ5選

「しらす」はいったいどんな魚? その正体とは?

「しらす」とは、どんな魚なのかを正しく理解している人は意外少ないのではないでしょうか? まずはその正体を探っていきましょう。

「しらす」とはイワシ・ウナギなどの稚魚に用いられる総称で、市場に流通しているのはカタクチイワシの稚魚を原料魚としたもの。生後1~2か月の白くて半透明な体長2cmほどのミニサイズの魚です。低脂肪なうえ栄養バランスが良く、カルシウムや鉄分、ミネラルも豊富。さらにビタミンDやタウリンなども含まれており、小さいながら体に大切な栄養が詰まったパワフル食材なんです。

良質なしらすの漁場として有名な湘南の名店『しらすや』

店舗外観。心地いいテラス席も
店舗外観。心地いいテラス席も

 都心から近く、相模湾沿岸に広がる“湘南”は、良質なしらすの産地としても有名です。元旦から 3月10日の禁漁期間を除けば、いつでも新鮮なしらすをが食べられるという恵まれたエリア。「しらすが食べたい!」と観光がてら、訪れる人も多いのが頷けます。

『しらすや』腰越漁港店の店長・柴田□□さん
『しらすや』腰越漁港店の店長・柴田勝明さん

 しらす料理を提供する店はたくさんありますが、中でも有名なのが、鎌倉・腰越漁港の目前にある網元「勘浜水産」直営の『しらすや』。日の出とともに漁に繰り出し9~10時頃に帰港。ランチにはピッチピチの生しらすが味わえます。ほっかほかご飯との相性抜群な丼ぶりや定食のほか、サラダやグラタン、コロッケほか1品料理も豊富で、定番メニューとはまた違う美味しさも楽しめるのです。店には朝獲れしらすの直売所も併設しています。

呼び名もいろいろなしらす、生、釜揚げ、ちりめんの違いは?

手前から「釜揚げしらす」800円、「ちりめんじゃこ」000円、「たたみいわし」000円
手前から「釜揚げしらす」800円、「ちりめんじゃこ」550円、「たたみいわし」850円

 一口にしらすといっても、加工の仕方によって種類も調理法もさまざま。水揚げしたてのものを「生しらす」、茹でたものを「釜揚げしらす」、天日干しした「ちりめんじゃこ」、天日干しして板状に加工したものを「たたみいわし」、醤油に漬け込んだ「沖漬け」は酒精のアテにぴったりです。

 そこで店長の柴田さんに、店で提供するメニューから家でも簡単に再現できる、“しらす料理のレシピ”を教えていただきました!