3年ぶりにリニューアルオープンした「とらや 赤坂店」で和菓子の魅力を再発見してきた

虎屋茶寮でしか食べられない甘味を堪能

 新店舗は地下1階と地上4階建てのガラス張りの外観。内装にも吉野のヒノキを使うなど木の温もりが感じられ、「とらや 東京ミッドタウン店」「とらや 京都一条店」「TORAYA TOKYO」を手がけた建築家の内藤廣氏による設計です。

地下1階はギャラリー、1階はエントランス、2階は売り場、3階は茶寮となっている
地下1階はギャラリー、1階はエントランス、2階は売り場、3階は茶寮となっている

 そんな建物の3階には、製造場である「御用場(ごようば)」を併設した喫茶「虎屋菓寮」があります。同店で販売する生菓子や焼菓子は毎日この御用場で手作りされており、職人による菓子作りの様子が見られるのはここだけなのだそう。

このとき作っていたのは赤坂店限定の生姜入焼菓子「残月(ざんげつ)」。銅板で焼かれる生地は他の店舗のものよりも柔らかい仕上がりで、賞味期限は3日間と短めになっている
このとき作っていたのは赤坂店限定の生姜入焼菓子「残月(ざんげつ)」。銅板で焼かれる生地は他の店舗のものよりも柔らかい仕上がりで、賞味期限は3日間と短めになっている

 虎屋菓寮では、甘味と食事メニューが用意されています。菓寮というと1人では入りにくいのかと思いきや、半個室のテーブル席やテラス席だけでなく、窓に面したカウンター席もあります。

天井が高いので開放感がある。海外からの客人を迎えるためのバイリンガルスタッフがいるのは赤坂という立地ならでは
天井が高いので開放感がある。海外からの客人を迎えるためのバイリンガルスタッフがいるのは赤坂という立地ならでは

 赤坂店限定で提供される甘味は「あんみつ」「お汁粉」「残月」など。今回はあんみつを試食しました。

「あんみつ」は通年販売で1,512円。黒糖を煮詰めた「黒蜜」と白ざら糖を煮詰めた「白蜜」が選べる
「あんみつ」は通年販売で1,512円。黒糖を煮詰めた「黒蜜」と白ざら糖を煮詰めた「白蜜」が選べる

 北海道産の小豆を使用した程よい甘さのこしあんこそ、ここ「とらや」の醍醐味。さらに、天草から作られた食感のいい寒天、栗本来の甘みが感じられる栗羊羹、寒天に甘みを加えた琥珀羹など、彩りの良さも同店のあんみつの魅力です。

 ほかの虎屋菓寮でもあんみつは提供されているのですが、赤坂店では蜜に水飴を加えていないので、少しさっぱりした味わいになっています。

「お汁粉」は通年販売で1,296円。御膳汁粉、小倉汁粉、白小倉汁粉が選べる
「お汁粉」は通年販売で1,296円。御膳汁粉、小倉汁粉、白小倉汁粉が選べる
赤坂店限定の生姜入焼菓子「残月」も茶寮で食べられる。通年販売で1個303円
赤坂店限定の生姜入焼菓子「残月」も茶寮で食べられる。通年販売で1個303円