3年ぶりにリニューアルオープンした「とらや 赤坂店」で和菓子の魅力を再発見してきた

赤坂店限定の特製羊羹も登場

 2階には季節限定商品から定番商品までを扱う菓子売り場があります。通常のとらや店舗では、ショーケースのなかに入ったお菓子を対面販売で購入しますが、赤坂店では車椅子でも利用しやすい高さのテーブル上に商品が並んでおり、近くのスタッフに声をかけて購入するシステムです。

このフロアにもバイリンガルスタップがいて、日本語、英語以外での説明が可能な人もいる
このフロアにもバイリンガルスタップがいて、日本語、英語以外での説明が可能な人もいる

 茶寮でいただける「残月」に加え、赤坂店限定で販売されるのが特製羊羹「千里の風」。こちらは黄色と黒の虎模様になったユニークな羊羹で、以前も赤坂地区の店舗で期間限定販売されていました。

黄色い部分は天然色素で着色した白あん、黒い部分はこしあんの羊羹を使用。竹川包1本3,888円、中形1本1,944円で、赤坂店以外でも中形のみ数量限定販売される
黄色い部分は天然色素で着色した白あん、黒い部分はこしあんの羊羹を使用。竹川包1本3,888円、中形1本1,944円で、赤坂店以外でも中形のみ数量限定販売される

 ほかにも、赤坂店のリニューアルオープンを記念して新発売となる小形羊羹「新栗(しんぐり)」も登場。裏ごしした新栗と白あんを練り上げた羊羹で、パッケージには赤坂店の設計を手がけた内藤廣氏のイラストがあしらわれています。

全店で11月中旬まで販売するが、限定生産につきなくなり次第販売終了。1本368円、5本入り1,944円となっている
全店で11月中旬まで販売するが、限定生産につきなくなり次第販売終了。1本368円、5本入り1,944円となっている
用途に合わせて包みを選べる。1枚の紙で商品を包み「ちさき包み」は赤坂店限定
用途に合わせて包みを選べる。1枚の紙で商品を包み「ちさき包み」は赤坂店限定

 また、赤坂店ではオンラインショップで予約購入した商品を1階エントランスで受け取れるようになっています。このシステムは同店のみで、注文から最短3日後に受け取れるそうです。

地下には和菓子文化を学べるギャラリーを併設

 赤坂店は商品を買うだけでなく、和菓子や日本文化についての展示を行う「虎屋赤坂ギャラリー」を地下1階に併設しています。東京ミッドタウン店にもギャラリースペースはありますが、ここまでスペースを取った展示をしているのは赤坂店だけなのだとか。

第1回の企画展は「とらやの羊羹デザイン展」。大正7年の菓子見本帳に描かれた約450点の羊羹のデザインを展示している
第1回の企画展は「とらやの羊羹デザイン展」。大正7年の菓子見本帳に描かれた約450点の羊羹のデザインを展示している

 ギャラリーの入場はもちろん無料。今回の展示期間中は、見本帳に描かれた羊羹数種類を数量限定で復刻販売するので、レアな羊羹をここでチェックしてみましょう。

こちらは「花使」という羊羹。羊羹のイメージを覆すような華やかさがある
こちらは「花使」という羊羹。羊羹のイメージを覆すような華やかさがある

 とらや 赤坂店を訪れるだけでも、和菓子の魅力に引き込まれるはず。ぜひ一度足を運んでみてください。

(取材・文◎今西絢美)

●SHOP INFO

とらや 赤坂店

店名:とらや 赤坂店

住:東京都港区赤坂4-9-22
TEL:03-3408-4121
営:売場8:30~19:00(平日)、9:30~18:00(土日祝)
虎屋茶寮11:00~18:30(平日)、11:00~17:30(土日祝)
ギャラリー10:00~17:30(イベントにより変更あり)
休:毎月6日(12月を除く) ※2018年10月6日は営業
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=5