世界一に輝いた「辛ラーメン ブラック」は普通の辛ラーメンと何が違うのか?

「辛ラーメンブラック」の味はプレミアムか?

Amazonで購入した「辛ラーメンブラック」と、カルディで買った「辛ラーメン」
Amazonで購入した「辛ラーメンブラック」と、カルディで買った「辛ラーメン」

 さっそく袋に書かれている調理法通り作ってみました。ちなみに量に比例して、使用する水の量も違います。辛ラーメンは550ml、「ブラック」は500mlと、50mlの差が。ただし、どちらも沸騰した湯にスープやかやくと麺を一気に入れ、4分30秒煮込むのは一緒です。

 この時、強火にして、吹きこぼれないように見張っておきます。日本のインスタントラーメンは、火を止めてからスープを入れるものがほとんどですが、韓国のインスタントラーメンは、スープも最初から一緒に入れてグツグツと煮込み、太めの麺に味をしっかり染み込ませるパターンが多いです。

こちらは「辛ラーメンブラック」を煮込んでいる様子
こちらは「辛ラーメンブラック」を煮込んでいる様子

 というわけで、2品を一気に実食です。

 まず見た目。「辛ラーメン」のほうがやや赤みが強い気がしますが、ほぼ同じです。香りをかぐと、辛ラーメンは、いつもの刺すような唐辛子の香り。そして「ブラック」はWスープのおかげで、マイルドな豚骨スープのような香りです。こんなに違うとは思ってもいませんでした。

 スープを飲み比べてみると、「辛ラーメン」は、唐辛子が立ったような辛さで舌がヒリヒリ、シャープな辛さと強い塩気。一方、「ブラック」は、辛さは抑えめで、最初からふくよかな旨みが感じられ、豚骨スープか牛骨スープのようなまろやかさが続きます。

麺はどちらも同じ食感
麺はどちらも同じ食感

 続いて、麺。どちらも独特のモチモチ&チュルチュル食感で、食べたことのある人は想像できると思いますが、「辛ラーメン」らしい美味しさ。もちろんスープの違いはあるのですが、麺を食べ比べると大差ありません。

 ちなみに、韓国の人は「辛ラーメン」を食べる時はほとんど必ずキムチと一緒に食べているようです。キムチの乳酸発酵系&魚介塩辛系の深い旨みが溶け込み、さらに旨みが増すんですね。筆者もよくキムチを入れて食べていますが、周りの知人たち数人にリサーチした結果、卵やチーズ、はたまたコチュジャンか味噌を入れる、なんて声もありました。

 というわけで、食べ比べの結果としては、ブラックのほうが、豚骨スープが入っている分、辛いものが苦手な人にも食べられそうな、いわゆる万人受けする味になっていることが判明。しかし、個人的には、「辛ラーメン」には容赦のない辛さを期待しているので、“ブラック”のマイルドさやコクは要らないかも…とも少し思いました。とはいえ、世界一に輝いたインスタントラーメンです。話のタネに、一度試してみては?

(撮影・文◎土原亜子)