ヘルシーな印象の「モスバーガー」は実はダイエット向きじゃない? “神やせダイエット”の石本哲郎が教えるモスの優秀バーガーとは?

「モスの菜摘(モス野菜)」は食べ合わせ次第で敵にも味方にもなる!?

バンズの代わりにレタスで包んだモスの菜摘(モス野菜)

 続いて、パンの代わりにレタスで包んだ「モスの菜摘」シリーズ。ハンバーガーとしては一見物足りなそうに思えるけど、これが結構美味しいんですよね。栄養成分はどうかというと、例として通常のモス野菜バーガーと菜摘のモス野菜バーガーを比較してみましょう。

それぞれの成分表。※ハンバーガーはほとんど食物繊維が摂れないので炭水化物量=糖質に近い
それぞれの成分表。※ハンバーガーはほとんど食物繊維が摂れないので炭水化物量=糖質に近い

 炭水化物量は10.7gで通常の「モス野菜」の1/3以下。圧倒的に糖質が少ないことがわかります。そのため、糖質を控えたい夕方以降に食べるなら結構おすすめ。逆に活動のエネルギーを必要とする日中には、ちょっと糖質が少な過ぎるかもしれません。

「モスの菜摘(モス野菜)」はたんぱく質は9.3gと、バンズ版より約5gも少なくなっています。実は、菜摘シリーズは総じてたんぱく質量が低め。レタスで包めるサイズにポーションを小さくしているのか、バンズの影響かわかりませんが、通常のものよりたんぱく質量が減っています。

 筋肉をはじめ、髪、爪、肌などの材料となるたんぱく質は、若返りやせに必須の栄養素。1食あたり最低でも女性は20g、男性なら30gは摂っておきたいところです。そのため夜に食べるとしても、菜摘単品というのはイマイチ。サイドメニューでたんぱく質を補ってあげる必要があります。

 たんぱく質を10g以上補えるサイドメニューには「チキンナゲット」と「モスチキン」がありますが、モスチキンは脂質もカロリーも高め。サイドとしてはちょっとヘビーなので、ここはチキンナゲットがおすすめです。

菜摘シリーズと組み合わせたいのは「チキンナゲット」
菜摘シリーズと組み合わせたいのは「チキンナゲット」

 ただ、ナゲットを食べる際にひとつ注意点が。実は、バーベキューソースが25kcalなのに対し、マスタードソースは102kcalとカロリーが4倍以上! この差はちょっとえぐいので、ソースはバーベキュー1択でお願いします。菜摘のモス野菜+ナゲット(バーベキューソース)を選ぶと、たんぱく質24.2g、脂質25.9g、炭水化物27.6gで439kcal。低糖質で高たんぱく質という、夜食べるのに理想的な栄養配分になります。

 逆に、菜摘シリーズと組み合わせちゃいけないのがポテト。「パン食べない代わりに、ポテトで炭水化物摂ってもいいよね」と思ってつけちゃう人が結構いるんですが、これ絶対やっちゃいけないパターンです。脂質と糖質だけが増えてたんぱく質は足りないまま。糖質が少ないという菜摘の良さが消された上に、たんぱく質が足りないという状況に陥ります。

 結論としては、モスの菜摘はナゲットと組み合わせて、夕食として食べるにはおすすめ。ポテトとの合わせ技は、菜摘の良さを台無しにしてしまうためNGです。