クリスマスデートが盛り上がる! 銀座『オステリアマラテスタ』で絶品イタリアンを味わってきた

世界中の上質素材の味わいを最大限に引き出す一皿

左上から時計回りに、コースメニュー(8000円)の「キャビアとポテトの前菜」、「ペコリーノチーズのニョッキ」、サクッとした衣の中から白子が現れる、ピリ辛のトマトソースで味わう「白子のフリット」、「岩手県産牛ヒレ肉のステーキ」
左上から時計回りに、コースメニュー(8000円)の「キャビアとポテトの前菜」、「ペコリーノチーズのニョッキ」、サクッとした衣の中から白子が現れる、ピリ辛のトマトソースで味わう「白子のフリット」、「岩手県産牛ヒレ肉のステーキ」

 メニューは旬を感じさせるコース料理が中心。医食同源を念頭に、その時期に一番いいとされる旬の食材を世界中から仕入れ、巧みな組み合わせで仕上げていきます。どの皿もその丁寧な仕掛けに驚き、思わず笑みがこぼれる繊細な美味しさ! 例えば「キャビアとポテトの前菜」。フランス・ボルドーの清らかな水で仕上げたというフレッシュなキャビアを、24ヶ月熟成させて甘みを最大限に引き出したジャガイモと合わせたもの。時間も手間も惜しまず、旬の素材の味わいを追求するのが三浦流です。

 白金の頃から作っているという「ペコリーノチーズのニョッキ」は、常連客の隠れた人気の一皿。目の前でとろとろのチーズの中でニョッキと和えて皿の上にサーブされ、その柔らかな歯ごたえとまろやかな口当たりに、思わず「ん~、たまらない!」と叫ぶこと請け合いです。

 そして、皿の上すべてに三浦シェフの気持ちが行き届く「岩手県産牛ヒレ肉のステーキ」。低温でじっくりと火入れすることにより、肉の繊維が壊れず、表面はカリッと、中はジューシーな焼きあがり。肉の旨みが口の中にジュワ~ッと広がっていきます。皿の端に置かれたスモークの岩塩をちょっと付ければ、また違った味わいに心が湧き、ワインを口にすれば、喉越しも軽やか。ワインも料理の内容に合わせて仕入れているなど、プロの仕事が終結しているのです。