ラーメンの新しい主役は「ショウガ」だ! 巣鴨の新店『生姜は文化。』のショウガ増し増しラーメンが激ウマ!

ショウガはラーメン界の若手ホープ

「塩生姜らぁめん(味玉入り)」850円
「塩生姜らぁめん(味玉入り)」850円

『らぁめん 生姜は文化。』は、まだオープンして1カ月ほどですが、猛暑の日も、台風の日も、昼前から行列ができています。皆さんのお目当ては、ショウガがたっぷり入った「塩生姜らぁめん」や「塩生姜つけめん」。ということで、その「塩生姜らぁめん(味玉入り)」(850円)をご紹介しましょう。

澄んだスープにおろしショウガがいっぱい
澄んだスープにおろしショウガがいっぱい

「塩生姜らぁめん」の基本構成は、大きなバラチャーシューが2枚、海苔、ほうれん草、その下には、透き通ったスープ。「ショウガはどこ?」と思うかもしれませんが、スープのいたるところに潜んでおり、見た目ではなく香りで主張してきます。

 スープを飲む前からショウガのショウガオール(辛味の成分)が、目や鼻を刺激してくるほど。レンゲですくって一口飲めば、ショウガならではのツンとした辛味が広がり、思わず「ジンジャー感すごい」と声を漏らしてしまうほどガツンとスパイシーです。

1杯にスプーン摺り切り以上で入れるそう。主に高知産のショウガを使用し、毎日、手で擦っているそう
1杯にスプーン摺り切り以上で入れるそう。主に高知産のショウガを使用し、毎日、手で擦っているそう

 辛味だけでなく、ラーメンのスープで今まで食べたことがないほど、口中に風が抜けていくような爽やかさがあります。さらに二口、三口と進むと、ショウガの辛味だけでなくまろやかさを感じます。このまろやかさの元はスープ。豚ガラをじっくり弱火で丁寧に煮込んで作る豚清湯と、昆布を使った塩だれを使用しているとのこと。ショウガがそのスープに、深み、香り、刺激を与えているんです。

 そして麺は、珍しい平打ちの太麺。この平べったい麺に、ショウガ入りの爽やかなスープがぴったりと絡まり、実に上品な味。あの無骨なショウガが入ることによって、こんなに奥行きのある味になるとは…感激です。

松本製麺で特注した平打ち麺。塩はモンゴル岩塩などを数種類ブレンド
松本製麺で特注した平打ち麺。塩はモンゴル岩塩などを数種類ブレンド
塩だれとショウガを入れた丼
塩だれとショウガを入れた丼

 さて、ショウガといえば、インドや中国などアジアを中心に消費量が多く、香辛料や漢方などに使われる食材。さまざまな健康効果があることが証明されていますが、料理の方面でいえば、肉や魚の臭み消しにも使われます。そして実は、食事をした後のお口の匂いも消してくれるんです。匂いが気になるニンニクとは大違いですね。

 さらに、ショウガは、体を温めることが知られているように、美容ダイエットのカギとなる新陳代謝をアップする効果も。とくに、そのパワーを飛躍的に発揮するのが「酢とショウガ」の組み合わせ。

卓上に、「ショウガ酢」が置いてあります
卓上に、「ショウガ酢」が置いてあります

 その「酢ショウガ」が、こちらの店には卓上に常備してあるんです。途中でこの「酢ショウガ」で味変させれば、美味しいだけでなく、体にも良いというおまけ付き。ショウガは、これからのラーメン界の第5の味になること間違いありません。

 ともあれ、「塩生姜らぁめん」は、さっぱりしていて、胃もたれもなく、毎日食べたくなる新しいタイプのラーメンです。ぜひ、食べに行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

らぁめん生姜は文化。 看板

店名:らぁめん生姜は文化。

住:東京都文京区本駒込6-6-2沢谷ビル1F
営:11:00~15:00
  17:00~食材売り切れ次第終了
休:木
臨時休業はhttps://twitter.com/nosionolifeでご確認を