
ラーメン界におけるショウガの立ち位置
ラーメンの味といえば、味噌、醤油、塩、とんこつにおおよそ4つに大別できます。しかし、今回紹介するのは“第5の新しい味”ともいうべき「ショウガ味」です。
「ちょっと、ちょっと、それを言うなら、先にニンニクでしょ」という意見があるかと思います。確かに、ラーメンのタレや背脂チャッチャ、“追いニンニク”などで「おろしニンニク」を入れる店は多く存在します。
それにひきかえ、ラーメンのタレに「おろしショウガ」を入れるお店はほとんど見かけません。「追いショウガ」も聞いたことがありません。そもそもラーメンにショウガを使うのは、スープをとる時だけ。豚や鶏ガラといった肉の臭み消しのために寸胴に入れられる程度で、ショウガには日陰の仕事しかなかったのです。

しかし、ここにきて、ショウガが表舞台に立ち、ひょっとしたらニンニクを追い抜くのではないかと思うほど、勢いのあるラーメンが登場したんです。それが、今年2018年7月28日に東京・巣鴨にオープンした『らぁめん 生姜は文化。』の「塩生姜らぁめん」。まさにショウガが主役です。
