ロシアの名店が日本初上陸! 『ゴドノフ東京』でロシアの家庭料理を食べてきた

フルーティーなボルシチはスメタナで味変を

 ゴドノフの看板メニューともいえる「ゴドノフ特製!牛タン煮込みの【ボルシチ】」は、ビーツを使った煮込みスープです。鮮やかな深紅色は、和食に慣れた我々からするとギョッとする見た目ですが、その味わいはフルーティーで少し酸味があります。

「ゴドノフ特製!牛タン煮込みの【ボルシチ】」は1,512円。本店と同じレシピで作られている
「ゴドノフ特製!牛タン煮込みの【ボルシチ】」は1,512円。本店と同じレシピで作られている

 最初はそのまま、途中からロシアのサワークリーム「スメタナ」を混ぜて食べるのが本場の流儀。スメタナを加えると味が一気にまろやかになり、個人的には味が変化してからのほうが好みでした。牛タンはほろほろになるまで煮込まれており、思わず「おかわり!」と言いたくなります。

スメタナは、東欧などを原産とする発酵乳の一種。サワークリームよりもあっさりしていてマイルドな口当たりだ
スメタナは、東欧などを原産とする発酵乳の一種。サワークリームよりもあっさりしていてマイルドな口当たりだ

バリエーション豊富なピロシキはシェアして食べたい

 ピロシキといえば、ひき肉と玉ねぎを使った具を入れたカレーパンのような揚げパンのイメージが強いのですが、ゴドノフのピロシキはひと味違います。

ピロシキは2個540円。ロシアではオーブンで焼いたものが一般的だそう
ピロシキは2個540円。ロシアではオーブンで焼いたものが一般的だそう

 同店では「卵とネギ」「牛肉と玉ねぎ」「豚肉と玉ねぎのカレー」「マッシュポテトとキノコ」の計4種類のピロシキがあり、揚げパンのようなタイプだけではなく、パイ包みのようなピロシキも食べられるんです。これだけバラエティ豊かなピロシキが食べられるのは、本店をロシアに構えるゴドノフならでは。2個ずつ提供されるので、シェアして全種類を制覇してみてください。

東京店オリジナルのタパスやロシアのデザートも用意

 ロシアの本店では食べることのできない、東京店オリジナルのメニューも用意されています。なかでも、見た目にも華やかな「蟹とアボガドの【ハラジェツ】蟹のソースを添えて」はぜひ食べていただきたい一皿です。

筆者が参加した試食会では、ハラジェツとサラダオリビエが一皿に盛られた。サラダオリビエはロシアでは一般的なサラダで、りんご、ベーコン、きゅうり、ピクルス、ビーツ、グリンピース、にんじん、じゃがいもが入り、見た目も食感も楽しい。「ゴドノフ本場のサラダオリビエ」は734円、「蟹とアボガドの【ハラジェツ】蟹のソースを添えて」は1,029円となっている
筆者が参加した試食会では、ハラジェツとサラダオリビエが一皿に盛られた。サラダオリビエはロシアでは一般的なサラダで、りんご、ベーコン、きゅうり、ピクルス、ビーツ、グリンピース、にんじん、じゃがいもが入り、見た目も食感も楽しい。「ゴドノフ本場のサラダオリビエ」は734円、「蟹とアボガドの【ハラジェツ】蟹のソースを添えて」は1,029円となっている

 ロシア風に煮こごりの「ハラジェツ」に、蟹とアボガドの魚介風味とディルの香りをプラスしたもので、濃厚なアメリケーヌソースをつけていただきます。煮こごり自体は和食として馴染みがあるので、日本人にもかなり食べやすい料理です。

 ほかにも、ロシアの家庭で食べられる「シルニキ」や、アンガス牛のサーロインを使ったパイ包みローストなど、ロシア料理の奥深さが知れるメニューがたくさん揃います。

「シナモンの香る【シルニキ】」は1,080円。カッテージチーズを使ったパンケーキのようなお菓子で、フランボワーズのソースを付けて食べる
「シナモンの香る【シルニキ】」は1,080円。カッテージチーズを使ったパンケーキのようなお菓子で、フランボワーズのソースを付けて食べる
「アンガス牛サーロインのパイ包みロースト赤ワインのソース添え」は3,672円。アンガス牛、ベーコン、きのこをパイに包み込んで焼き上げ、シンプルな赤ワインソースでいただく
「アンガス牛サーロインのパイ包みロースト赤ワインのソース添え」は3,672円。アンガス牛、ベーコン、きのこをパイに包み込んで焼き上げ、シンプルな赤ワインソースでいただく

 なかなか訪れる機会のない国を、料理を通して知るというのも面白い経験です。ロシアンカクテルやシャンパンと一緒に、ロシア料理を楽しんでみてください。

(取材・文◎今西絢美)

●SHOP INFO

ゴドノフ東京 外観

店名:ゴドノフ東京

住:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング5F
営:ランチ 11:00~15:00(LO14:30)
  ティータイム 15:00~17:00
  ディナー 17:00~23:00(LO22:30)
休:なし
http://www.world-liquor-importers.co.jp/godunov/tokyo