大食い界隈ではもはやレジェンド的なグルメといえば、「二郎系ラーメン」ですよね。そんな二郎系をさらに進化させた“二郎系大盛りメシ”があるというウワサを聞き、向かったのは神保町。二郎系なのにメシ? ゴハン? よくわからないままに、噂のグルメを出しているという神保町『立川マシマシ 5号店』へ。名物マシライスの「暴君セット」の食券を購入し、期待に胸を躍らせつつ到着を待ちます。
待つこと数分、目の前に出てきたのは、銀色のプレートにまん丸の山となったゴハン、分厚くて丸いチャーシュー2枚がドーンと覆いかぶさった、インパクトのあるプレートメシ。
「ラーメンって分解すると、醤油、脂、炭水化物、肉でしょ。だから、麺をゴハンにしたら、ってことで生まれたのが『マシライス』なんですよ。で、暴君セットは一番の大盛り。ゴハンを豆腐に変更することも可能です」と店長の石塚さん。
ラーメンを分解? そしてゴハンを豆腐にチェンジ可能? 初心者には斬新すぎる情報が色々ありすぎです。
分厚いチャーシューのほか、ゴハンに添えられているのは、豚挽き肉の炒め物に卵黄&粉チーズ、ニラキムチ、紅生姜。これは、どこから攻めるべきか……。
「好きなように楽しんでください。ただ、豚挽き肉は味が濃いので、ゴハンを口に入れてから豚挽き肉、の順がおすすめですね」
濃いめの味付けの豚挽き肉の炒め物、分厚いチャーシュー、ニラキムチなど、ゴハンが進むおかずに囲まれているので、ガンガンいけそうです。まずは、豚挽き肉の上にのった卵黄と粉チーズを混ぜて、程よいトロトロ感になったところで一口いただきます。
驚くほど濃厚! そして、旨みが強い! あ、そうだ、ゴハンを先に口に入れるのを忘れてた! あわてて口の中にゴハンを入れ、ハーモニーを楽しみます。ゴハンの甘みが濃厚な豚肉の味と合って、いい塩梅に。
さらに、大ぶりのチャーシューへ。こちらも食べ応えがありゴハンが進みます。ラーメンで食べるときと違い、汁に浸ってないので、肉の噛み応えが感じられます。陸に上がっていても、もちろんジューシー柔らか。
ゴハン→豚挽き肉→ゴハン→チャーシュー→ゴハン→ニラキムチ→時々紅生姜、と食べ続けていくと、山盛りだったゴハンがどんどんなくなっていきます。すごい。おかずのアシスト感が半端ない! ゴハンをガンガン食べ進めるために生まれたようなおかずたち。これ、普通盛りだったらバランスがとれなくて、ゴハンのお代わり頼んでいたかも、と思えるぐらい加速します。普段よりゴハン多めでオッケー。
味変を楽しむなら、卓上にあるハバネロソースを豚挽き肉に数滴かけて。チャーシューには黒コショウがおすすめとのことです。
ところで、ゴハンを豆腐にチェンジ可能って?
「お客さんの中で、ダイエット中とか、糖分摂取を気にしている人は、ゴハンを豆腐で、ってオーダーする人もいるんですよ。ちなみに名古屋の店だと、きしめんにチェンジ可能。ウチは、お客さんのムチャな要望にもこたえますよ。ゆくゆくは、きしめんのように、ご当地感のあるものを打ち出していきたいですね」。
神保町ならではのゴハンの代わり、なんだろう……今後に期待です。
10月に国分寺店もオープン。さらにマシライス専門の辛味粉「ブーストパウダー」も随時発売予定。2019年にはマシライスの拡大&ブーム、やってくる可能性大です!
(撮影◎奥西淳二 取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO
店名:立川マシマシ 5号店
住:東京都千代田区神田神保町2-4-11 松好ビル1F
TEL:03-3230-0404
営:11:00~15:30、17:30~21:30(各LO)
休:なし ※2018年12/30、31、2019年1/1~3は昼のみ営業、1/4は休み