お酒も飲めるそうめん専門店『そそそ』が恵比寿に誕生

極上の食感とのどごしを誇る、小豆島「島の光」のそうめんを使用

『そうめん そそそ』を運営するのは代官山で人気の創作和食料理店『楚々』。元々そうめんにはあまり興味がなかったというオーナーさんが、小豆島のそうめん「島の光」の美味しさに感銘を受け、代官山の『楚々』でメニュー化したのがはじまり。「島の光」を使ったそうめんは『楚々』のお客さんからも評判を呼び「お店を出したらウケるんじゃない?」という声も多く、今回そうめん専門店をオープンすることになったそうです。

「島の光」は小麦と塩に加え、国内で唯一かどや製油のゴマ油を100%使用しているそう。そのため、小麦臭さがなく、舌触りなめらかで、コクと旨みがしっかり生きているのが特徴。また、空気の澄んだ瀬戸内の寒空の下、天日干しをすることでコシが強くなり、のどごしが良く仕上がるんだそうです。

釜玉をメレンゲにアレンジした名物「ふわふわ釜玉」

『そうめん そそそ』ではこの「島の光」を使い、今までにないバリエーション豊かなそうめん料理を提供しています。例えばこちらの「ふわふわ釜玉」(650円)は、卵白をふわふわのメレンゲ状にして濃厚な黄身をのせた一品です。

 茹でたての麺に生卵を絡めるのが一般的な釜玉ですが、うどんやそばに比べ麺が細いそうめんに卵の旨みがよく絡むよう研究を重ねた結果、白身をメレンゲにするアイデアに至ったそう。味付けに使用する醤油も小豆島産。金両醤油のだし醤油を、釜玉そうめんにかけていただきます。

 一口食べてみると、ふわふわのメレンゲと濃厚な卵黄をまとったそうめんの美味しさがわかります。ネギの辛味と鰹節の旨みがアクセントになり、だし醤油の優しい香りとそうめんのふくよかな香りが鼻から抜けます。そうめんは冷やですが、人肌程度に温められているため、香りが広がりやすい印象。シンプルな味付けながらもう一口、またもう一口どんどん箸が進んでしまう味わいです。

ピンク色が美しい「明太クリームそうめん」

 もう一品。温かいそうめんとして人気なのが、鮮やかなピンク色が目を引く「明太クリームそうめん」(1,000円)。そうめんはスープが薄いと麺に絡みづらいため、しっかりとスープが絡むよう、明太クリームは濃厚。そのスープの上には、明太子、ゴマ、大葉がトッピングされています。

 こちらもスープに適度な空気が含まれていて、ふわふわなクリームが優しく口の中に広がります。最初はなめらかでクリーミーな味わいですが、後から明太子の辛味がピリッと効いてきます。一般的にスパゲッティのソースとして知られている明太クリームですが、スパゲッティより麺が細いからか、そうめんバージョンは重たさを感じることなく、するすると完食できました。