地酒、鮒ずし、近江牛。滋賀のご当地の味覚が満喫できる「ここ滋賀」が東京・日本橋にオープン

滋賀の地酒を飲んでから買える地酒バーを併設

 ここ滋賀は、1階に食物販や工芸品などを販売するマーケットと地酒バー、総合案内があり、2階にはレストランを併設しています。また、屋上にはテラスがあり、日本橋の街を眺めながら、購入した商品を楽しむこともできます。

滋賀県内には50の酒蔵があり、そのうち33蔵の日本酒が購入できる。
滋賀県内には50の酒蔵があり、そのうち33蔵の日本酒が購入できる。

 さっそく1階を覗いてみると、入り口付近には地酒がずらり。そう、ここには滋賀県酒造組合が協力し、県内33蔵の日本酒を楽しめる地酒バー「SHIGA’s BAR」があるんです。地酒は300円から、地酒飲み比べ4種は1,000円から楽しめるようになっており、「はじめての鮒ずし」(500円)や「近江牛の生ハム」(1,000円)などの酒の肴も一緒にいただけます。

席は5席なので、角内のようにサクッと飲むのに良さそうだ。
席は5席なので、角内のようにサクッと飲むのに良さそうだ。

 飲んだことがない日本酒を実際に味見してから購入できるので、有料の試飲みたいですね。食事とともに日本酒をゆっくり楽しみたいときは、2階のレストランを利用しましょう。

「鮒ずしラスク」や「サラダパン」も買える充実の品揃え

 1階の物販を見てみると、関西出身の筆者でさえ見たことがないものがいっぱいあります! また、名前は知っていても食べたことがないものも多く、地元に帰るよりも滋賀を身近に感じられました。

 滋賀の郷土料理として有名なのが「鮒ずし」です。琵琶湖で獲れるニゴロブナをごはんと塩で漬け込んだ熟れ鮨なのですが、独特の発酵臭が特徴。ここでは、普通の鮒ずしが売られているだけでなく、鮒ずしを使ったラスクなんてものも揃います。

さまざまな鮒ずしが売られている。発酵食の一種で、滋賀県では子どもの頃に風邪を引いたりお腹を壊したりしたときに食べさせられた経験を持つ人も多いそうだ。
さまざまな鮒ずしが売られている。発酵食の一種で、滋賀県では子どもの頃に風邪を引いたりお腹を壊したりしたときに食べさせられた経験を持つ人も多いそうだ。
鮒ずしを使ったラスクは、その名も「ビワコッターテ」。日本酒やワインのおつまみにぴったりなのだとか。
鮒ずしを使ったラスクは、その名も「ビワコッターテ」。日本酒やワインのおつまみにぴったりなのだとか。

 また、コッペパンにマヨネーズで和えた沢庵をサンドした「サラダパン」など、滋賀ではメジャーな「つるやパン」の総菜パンや菓子パンも買えるんです。都内でもここのパンが買える店はほとんどありませんし、通販もあるのですが「いますぐ食べたい!」というときには駆け込みたいですね。

最近はテレビなどで取り上げられて人気の「サラダパン」。1951年創業の老舗「つるやパン」が製造している。
最近はテレビなどで取り上げられて人気の「サラダパン」。1951年創業の老舗「つるやパン」が製造している。
つるやパンは「サンドウィッチ」も人気。丸い食パンにマヨネーズと魚肉ハムが挟まれている。
つるやパンは「サンドウィッチ」も人気。丸い食パンにマヨネーズと魚肉ハムが挟まれている。

 ほかにも、琵琶湖産の小鮎を使った缶詰や佃煮、近江牛のハンバーグやカレー、さらには滋賀生まれの元祖飛び出し坊や「とび太くん」の袋麺やお菓子も売られています。

琵琶湖産の小鮎を使ったオイル漬け。滋賀は小鮎やモロコといった魚が有名で、味噌煮や佃煮などにして食べることも多い。
琵琶湖産の小鮎を使ったオイル漬け。滋賀は小鮎やモロコといった魚が有名で、味噌煮や佃煮などにして食べることも多い。
珍しいビワマスの水煮の缶詰。上品な脂が乗っており、ビワマス本来の旨味が感じられる。
珍しいビワマスの水煮の缶詰。上品な脂が乗っており、ビワマス本来の旨味が感じられる。
近江牛を使ったカレーが充実。近江牛ハンバーグはチルドで売られている。
近江牛を使ったカレーが充実。近江牛ハンバーグはチルドで売られている。
滋賀は日本茶発祥の地としても有名。滋賀県甲賀市の朝宮、土山、東近江市の政所が主な産地だ。
滋賀は日本茶発祥の地としても有名。滋賀県甲賀市の朝宮、土山、東近江市の政所が主な産地だ。
近江八幡名物の赤こんにゃくは、三二酸化鉄という食品添加物で赤く着色されており、煮物として食べるのが一般的。
近江八幡名物の赤こんにゃくは、三二酸化鉄という食品添加物で赤く着色されており、煮物として食べるのが一般的。
飛び出し注意の看板として描かれる「とび太くん」は、滋賀県で広く普及している人形型の看板だ。
飛び出し注意の看板として描かれる「とび太くん」は、滋賀県で広く普及している人形型の看板だ。

 ここまで一同に滋賀の名物が揃っていると、気になったものをどんどん買ってみたくなる衝動に駆られること必至。それをきかっけに、実際に滋賀に足を運びたくなってくるはずです。