麻辣連盟総裁に訊く! “よだれが出るほど美味しい”本場四川の「よだれ鶏」の魅力とは?

店によって異なるラー油の魅力

『メリメロ』(飯田橋にあるフレンチ+自然派ワインの店)のよだれ鶏は、フレンチシェフが作る渾身の味
『メリメロ』(飯田橋にあるフレンチ+自然派ワインの店)のよだれ鶏は、フレンチシェフが作る渾身の味

 さて、現地では「よだれ鶏」にしろ「棒棒鶏」にしろ、その美味しさは四川省のみならず、中国全土にも広まり、日本でもプチブレイク中なのは前述したとおり。実際、昨年開催した「四川フェス2018」では、麻婆豆腐に次いで2番目に売れた料理は実はよだれ鶏だったんです。

 何と言ってもよだれ鶏の味の決め手はラー油。四川料理屋にとって、自家製ラー油は生命線であり、よだれ鶏だけでなく、さまざまな料理の要です。

 そして、冷菜のよだれ鶏や棒棒鶏を食べることでそのお店の力量もわかるとも言われています。同じ「よだれ鶏」でもお店によって味わいはかなり違うんです。

「四川フェス2019」では、今回、写真でご紹介した個性豊かな5つのよだれ鶏(棒棒鶏を含む)が食べられます。ぜひ、食べ比べてよだれ鶏の深い魅力を感じてみてください。

『陳麻婆豆腐』(赤坂)の@「口水鶏(よだれ鶏)」。麻婆豆腐はもちろん「よだれ鶏」のラー油も絶品です
『陳麻婆豆腐』(赤坂)の@「口水鶏(よだれ鶏)」。麻婆豆腐はもちろん「よだれ鶏」のラー油も絶品です

●DATA

四川フェス2019

「四川フェス2019」

開催日時:2019年4月20日(土)11:00~17:00、4月21日(日)10:30~17:00
会場:新宿中央公園(東京都新宿区西新宿2-11)
※料理は売切れ次第終了

四川フェス2019 公式サイト
https://meiweisichuan.jp/sisen-fes2019

四川フェス実行委員会は3月22日から四川料理クラウドファンディングを開始しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/131659

●プロフィール

中川正道

中川正道

四川省公認の四川料理の専門家、麻辣連盟総裁、時色株式会社代表兼デザイナー。2002~2006年まで四川省に滞在、四川料理に魅了される。2012年に単身、四川省へ行き、四川の仲間たちと200店舗の四川料理店を食べ歩き「おいしい四川」サイトをリリース。2014年夏に日本初!四川料理食べ歩きガイドブック「涙を流して口から火をふく、四川料理の旅」を出版。2日間で6.5万人を動員した四川フェス主催。これまでの活動が実を結び、2018年のマー活、花椒がブームに。「今年の一皿」ではしびれ料理が準グランプリになる。