【注目店】大人の居酒屋『ネクストバッターズサークル』で出会った「阿波尾鶏（あわおどり）」の意外な一皿とは？

「熟成阿波尾鶏」を使った絶品料理と、焼酎のペアリングを楽しむ

　さて、料理と参りましょう。まず絶対に試してもらいたいのが、「鶏むね肉の天ぷら」です。「熟成阿波尾鶏」のむね肉を使用し、味付けは塩コショウのみとシンプルに勝負。下味をつけてなじませることにより、肉の旨みを引き立たせ、ふっくらと仕上げています。

　合わせたのは、うすはりグラスに注がれた芋焼酎ソーダ割り。焼酎は「野海棠」（のかいどう）。『祁答院蒸溜所』にて手造り麹、木桶仕込み、木樽蒸溜という唯一の製法で醸された一杯です。「熟成阿波尾鶏」の旨みとよく合い、油をサラリと流してくれます。同店では、麦と芋の両方を置いていますのでお好みで選びましょう。

「アボカド入りグリーン麻婆豆富」には、「熟成阿波尾鶏」のむね肉ともも肉の合い挽きを使用しています。緑色の正体は、春菊ペーストなのだとか。斬新！

　爽やかな春菊の香りと山椒のシビレ感が非常にマッチしています。大きめにカットされたアボカドもほっくりとした食感で、ヘルシーな印象です。

　シメにおすすめしたいのが、「熟成阿波尾鶏」の美味しさをシンプルに体感できる「海南チキンライス」です。茹でたもも肉とむね肉の両方がのっていて、食べ比べを楽しめるのも醍醐味。長ネギと生姜で作った特製ソースがたっぷりとかかっていて、炊き立てのジャスミンライスとも相性バツグンです。

　今回は残念ながら食べられませんでしたが、仕入れ状況によっては炭火を焚いてカリッと焼き上げる「鶏もも肉の炭火焼き」もおすすめの一品です。料理にこだわる飲食店がさりげなく扱っている「熟成阿波尾鶏」。その美味しさを実感しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

（撮影・文◎亀井亜衣子）