ビールとワインに一番合うチーズはコレ! 北海道の地チーズ計10種を実食レビュー

赤ワインにベストマッチするチーズ5選

『&赤ワインBセット』5800円
『&赤ワインBセット』5800円

 さて、ビールの次はワインに合うチーズです。アソートセットでは、白ワインと赤ワイン2種類の計3種類から選べるのですが、今回は『&赤ワインBセット』をゲットしたので、その内容をレビューしていきます。

 ブドウの皮や種など、果物丸ごとの複雑な味わいが特徴の赤ワインには、やはりそれに負けないようなコクや旨みがギュッと詰まった濃い味わいのチーズが合うそう。ちなみにこのセットには、白カビタイプや青カビタイプなど特徴的なチーズが入っています。

個性たっぷりのウォッシュタイプ『ルーナ(登月)』

白い酵母による天然の表皮で覆われています
白い酵母による天然の表皮で覆われています

 赤ワインに合うチーズの1つ目は、のぼりべつ酪農館の『ルーナ(登月)』。菌を植え付けたチーズの表皮を、塩水やお酒で磨きながら熟成させる”ウォッシュタイプ”です。柔らかくなめらかで優しい味わいが特徴との事前情報を得ていたので、とくに構えることもなくひと口。チーズ特有の香りはありつつ、そこまでクセはないかな、と油断していたら、噛むほどに強い香りが鼻腔の奥に広がってきました。おお、あとから来るタイプですね。熟成感もたっぷりで、味わい深さ満点。赤ワインと合わせると、独特の香りが芳香に変わります。

長期熟成が生み出す旨み感じる濃厚な味わい『みのり』

チーズらしい色合いが期待感を高めます
チーズらしい色合いが期待感を高めます

 誰もが想像するであろうチーズらしいビジュアル。これは長坂牧場 チーズ工房の『みのり』です。ビールセットでご紹介したゴーダチーズと同じく”ハードタイプ”。 ひと口食べてみると、長期熟成ならではの濃厚な旨みと味わいがじわじわと広がります。この濃厚さと旨みが、赤ワインの芳醇な味わいにさらに立体感を出してくれるような魅力的なチーズでした。

生乳の香りとなめらかな舌触り『横市チーズ』

真っ白な表皮がまるで雪原のよう
真っ白な表皮がまるで雪原のよう

 真っ白な見た目が特徴的な横市フロマージュ舎の『横市チーズ』。見ての通り”白カビタイプ”です。先ほどビールセットでご紹介した、同じく白カビタイプの『カマンベール・カレ』で不意打ちを食らったので、やや緊張しながら一口。比較的クセの少ないハードタイプと比べると香りが強めですが、『カマンベール・カレ』よりも筆者は食べやすく感じました。なめらかな舌触りも◎。口の中に生乳特有の香りが程よく残り、そこに赤ワインを含むと、余韻によって奥行きのある味わいが楽しめます。

塩味と香りがたまらない青カビタイプ『ブルー・ド・フロマージュ』

ブルーのパッケージが印象的
ブルーのパッケージが印象的

 十勝野フロマージュの『ブルー・ド・フロマージュ』は”青カビタイプ”。チーズの中に青カビを入れて内側から熟成させており、刺激的な香りと強い味わいが魅力の個性派です。パッケージを開けると、円形のプラスチックカップに小さなサイコロ状のチーズが詰まっています。食べやすいサイズになっているのは嬉しいですね。いざ食べてみると、ふんわりと広がるブルーチーズ特有の香りの中に、強い塩味を感じる尖った味わいを感じます。この強めの塩味と特有の香りが、赤ワインの風味をより豊かにしてくれます。

ほどよい酸味とミルク感が絶妙な『牧家ザ・ナチュラルチーズ プロボローネ』

ナイフを入れるとわかるモチッとした弾力も魅力的
ナイフを入れるとわかるモチッとした弾力も魅力的

 最後は牧家の『牧家ザ・ナチュラルチーズ プロボローネ』を。こちらは”パスタフィラータタイプ”。イタリア語でパスタは「生地」、フィラータは「糸状に裂ける」という意味があります。チーズの元となるカードを繊維状の組織にするイタリア南部の代表的な製法で作られるタイプなのです。いざ口にしてみると、酸味がありつつミルク感もあるなめらかな口当たり。この酸味がワインの渋みとよく合い、さらにミルク感が奥深さを演出します。まさに相性ぴったりです! ちなみに焼くとミルクの深い味わいが一層堪能できるそうです。

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 ご紹介したドリンクに合うチーズセットは2/15~の期間・数量限定販売なので、気になった方はぜひ早めのチェックを。チーズの製法やタイプを知ってから食べると、いつもとはひと味違った楽しみ方ができますよ。

(取材・文◎きなこ)

●DATA

ホクレングリーンプラス

https://www.hokuren-greenplus.jp/html/page65.html