カルディで買える『キャンベルスープ』の“粉末バージョン”は缶詰より美味しい? 食べ比べてわかったその実力

缶詰とインスタント、どっちが美味しい?

『キャンベルスープ』のインスタント(コンボタージュ)
『キャンベルスープ』のインスタント(コンボタージュ)

 ちなみに、缶詰と粉末状のインスタント、値段で比較すると以下のとおりです。

●缶詰:1缶267円(3杯分):1回あたり89円
●インスタント:1袋777円(10杯分):1回あたり77.7円

 ただし、缶詰は牛乳も入れるので、もう少し高くなりますね。まずは、王道の缶詰の『キャンベルスープ』から作っていきます。

 缶を開けると、濃縮タイプなので、黄色のどろどろのコーンポタージュに、粒々のスイートコーンがたっぷり入っています。

濃縮スープに牛乳を少しずつ加えていきます
濃縮スープに牛乳を少しずつ加えていきます

 2倍濃縮なので、中身を鍋にあけたら、空き缶1杯分(300ml)の牛乳を少しずつ加え、中火でゆっくりかきまぜながら温めればできあがりです。ちなみに、缶に書いてある説明によると、最後に泡立て器でよく混ぜるのが美味しさの秘訣だそうです。

 一方、粉末状のインスタントのほうは、1袋分をカップにあけて熱湯を180ml注ぎ、すぐに15秒以上かき混ぜ、そこから1分待つだけ。めちゃくちゃ簡単ですね。

インスタントは15秒よくかきまぜるのがポイント
インスタントは15秒よくかきまぜるのがポイント

 では肝心の味はどう違うのか? 実際に食べ比べてみましょう。

左がインスタント、右が缶詰
左がインスタント、右が缶詰

 まず見た目ですが、缶詰は、牛乳が入るせいか、白っぽいクリーム色。対して、インスタントは濃い黄色です。

 いざ飲んでみると、缶詰のほうは、クリーム感が強くてとってもまろやか。スイートコーンの粒々感とみずみずしさも手伝って、手作り感があって家庭的な味わいです。一瞬、「これはやっぱり缶詰の圧勝なのでは?」という思いが脳裏をよぎりますが、まだわかりません。

スイートコーンの粒感が、家庭的さを感じます。
スイートコーンの粒感が、家庭的さを感じます。

 続けて、インスタントを飲んでみると……舌触りがなめらかでものすごくクリーミー。そして缶詰よりもコーンポタージュの味が濃厚、かつ、コクも深い! ちょっとビックリしました。

 なんと言いますか、割りとお高めのレストランのコース料理などで最初に出てくるコーンポタージュのような感じすらします。

まとめ

インスタントのコーンポタージュのほうが味が濃厚(食楽web)
インスタントのコーンポタージュのほうが味が濃厚(食楽web)

 こうして食べ比べみた結果、わかったこと。それはズバリ、インスタントのほうがコーンポタージュの旨味が濃いということ。

 濃縮タイプの缶詰に牛乳を入れるから、より濃厚になるかと思うでしょうが、それが違うのです。缶詰は、むしろ牛乳の味が強く、コーンポタージュ自体の味は強くないんです。そこは牛乳の量を減らせば良いのかもしれませんが、規定量ですからね。

 ともあれ、筆者は、インスタントのほうが美味しいと思いました。しかも、カップに熱湯を注ぐだけで、鍋も牛乳も不要。しかも1杯あたり、缶詰よりインスタントのほうが安い。となれば、絶対インスタントのほうが良いじゃないですか!

 というわけで、この冬、大活躍しそうな、キャンベルスープの粉末状のインスタント。忙しい朝やオフィスなどで、ぜひ試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)