【山梨・峡東】豊かな果樹の恵みを料理家・真藤舞衣子さんと味わう1dayトリップ!

カニみたいに黙って食べちゃうくらい美味しいシャインマスカット!
『武井フルーツ農園』(笛吹市)

『武井フルーツ農園』を訪れた真藤舞衣子さん
『武井フルーツ農園』を訪れた真藤舞衣子さん

 まずは、マイマイがもっとも愛してやまないシャインマスカットの生産者である『武井フルーツ農園』へ。

「シャインマスカットって大粒で美しいですね。なかでも武井さんのお作りになるシャインマスカットはさわやかな甘みと果実のハリが素晴らしいんです。皮も薄くて、えぐみもない。これを味わってしまったら、もう他のはいただけないというくらい、愛しています」

 大きなガラス鉢に盛られたシャインマスカットとピオーネを一粒、また一粒と口に運ぶマイマイ。「本当に美味しいからカニみたいに黙って食べちゃうんですよね(笑)」

中村正樹さん(左)は、峡東の歴史、風土にくわしい
中村正樹さん(左)は、峡東の歴史、風土にくわしい

「シャインマスカットは日本で品種改良され、2006年に品種登録された比較的新しいブドウなんです。贈答品としても人気で、峡東で盛んに栽培されているんですよ」とカットインしてきたのは中村正樹さん。甲州市役所で農政を長く担当し、現在は峡東地域世界農業遺産推進協議会のアドバイザーとして活動しています。峡東の歴史や風土にも明るく、峡東の世界農業遺産認定に深く関わったことから、今回のデイトリップにもご意見番として同行してくれることになりました。

『武井フルーツ農園』代表の武井浄さんは山梨県でもいち早くシャインマスカットの栽培を始めた
武井フルーツ農園』代表の武井浄さんは山梨県でもいち早くシャインマスカットの栽培を始めた

 黙々とブドウを食べ続けるふたりに、「うちのシャインマスカットは特別甘いでしょう。これは化学肥料を使わずに山梨県馬事振興センターの馬糞堆肥と、契約農家から取り寄せる米ぬかを土にまくことで、一粒一粒に栄養がギュッと凝縮されているからなんだよね」と声をかけてくれたのは武井浄さん。「人と同じことをするのは嫌だから」とユニークな栽培方法を考案し、通常は農閑期となる冬にもたゆまず土壌づくりに励む真摯な生産者です。

甲州式ブドウ棚と言われる峡東地域の棚栽培。ブドウひと房ごとに袋がけされ、丁寧に栽培されている
甲州式ブドウ棚と言われる峡東地域の棚栽培。ブドウひと房ごとに袋がけされ、丁寧に栽培されている

 この日は露地栽培のシャインマスカットの出荷までもうあと数日……というタイミング。「やっぱり露地栽培のものが最高に美味しいんですよね。そっちも食べたかったぁ」なんて悔しがっていたマイマイですが、大丈夫。「武井フルーツ農園」のシャインマスカットは東京・青山の「ファーマーズ・マーケット」ほか自社ECサイトでも買えるそうですよ。