旨し酒と肴を求め、都内はじめ全国を食楽web編集部員が飲み歩く、酒場放浪記です。
初冬の敦賀で旨し酒と日本海の幸三昧
冬になると無性に恋しくなる日本海。演歌な気分に浸りたいからではもちろんなく、寒ブリやズワイガニなど冬の味覚を味わいたいからに他なりません。そのお供はもちろん日本酒……そんなことを考えていた折、絶好なタイミングで福井出張のオファーが到来です!
敦賀といえば、北陸でいち早く鉄道が敷設されたそうで、かつてはロシアとの貿易港としても栄えていたそう。港付近にはレンガ倉庫や旧駅舎などが点在し、ちょっとしたレトロな観光名所として賑わいを見せていました。
駅前の目抜き通りの雑居ビルで地魚自慢の居酒屋を発見!
現地での仕事もそうそうに切り上げ、宿泊地である敦賀駅前を探索することに。金曜日の夕方にも関わらず駅前は人もまばらで、ちょっと不安になりかけた矢先、雑居ビルの2Fに暖簾を掲げる居酒屋「まるさん屋」を発見! 店内に入るとテーブル、小上がりともほぼ満席です。期待感も自ずと高まります。
小上がりに通され、まずは生ビールと刺身盛りを注文。もちろん寒ブリが盛り合わせに入っているかどうかの確認は怠りません。ビールをクイッとやっていると、お待ちかねの盛り合わせが登場です。寒ブリをはじめ、鯛やカンパチをはじめ、木桶にこれでもかと刺身が盛られている様子はまさに日本海! さっそく寒ブリをパクリ。脂の甘味が口中に広がります。にもかかわらず身はプリップリ。これぞ日本海の寒ブリです。
日本酒と日本海の味覚。絶妙タッグについつい盃が進む
続いて登場したのは、これまた日本海の味覚・へしことのどぐろ塩焼きでした。
これらにあわせる酒はもちろん日本酒。米処である福井には有名無名問わず多くの蔵元がありますが、ここは店のオススメをということで選んだのが、生貯蔵酒である「常山 火」純米吟醸。まろやかで柔らかい旨みが塩辛いへしこやのどぐろともよく合います。聞け、常山酒造は福井市内にある蔵元だとか。嗚呼、まさに口福。
その後も白えびのかき揚げやせいこ蟹を日本酒とともに平らげた我々、気づけばお腹も満腹です。
そして締めは福井名物のおろしそばに舌鼓。まさに日本海オールスターを存分に楽しめた、そんな夜となりました。
●SHOP INFO
店名:地魚料理 まるさん屋
住:福井県敦賀市白銀町6-41-2F
TEL:0770-22-4528
営:11:00~23:00
休:無休
(取材・文◎編集部)