行列必至! 立石の老舗肉屋『愛知屋』の「コロッケ」が愛され続ける理由

サクサク甘い「コロッケ」ともう一つの名物を味わってみた

「コロッケ」100円(税込)
「コロッケ」100円(税込)

 食べ歩き用にと1枚買えば、紙にのせて渡してくれます。飲み屋のはしご途中に1枚買って食べて行く呑んべえ達の姿も立石ならではの光景。

 持ち帰り用に複数購入すると、紙経木で包んでから紙をくるっと巻いて渡されます。プラスチック容器やビニールを使わない昔ながらの包装は、懐かしさを感じて良いですね。

 コロッケにはソースをかける人も多いと思いますが、まずはぜひ、本来の味を感じるために何もかけずに食べていただきたい!

 具は、ひき肉、玉ねぎ、じゃがいもがギュッと詰まっています。一口食べれば、水分を含み、少しまったりした口当たり。じゃがいもが甘く、皮入りの食感が良いアクセントになっています。ラードで揚げた衣はサクサクと軽くて食べやすく、温め直してもサクサク食感はそのまま。昔ながらの少し甘めの素朴で懐かしい味がするコロッケで、なんだか心がほっこり温かくなります。

肉屋ならでは! 珍しい「豚レバーカツ」も試す価値あり

「豚レバーカツ」100円は直径が約14cmもあり大きめサイズ
「豚レバーカツ」100円は直径が約14cmもあり大きめサイズ

 呑んべえにとってレバーはポピュラーな食べ物なので、飲み屋に行けばレバ刺しや串メニューがありますが、「豚レバーカツ」は珍しいですよね。

 レバー独特のクセが強くでるかと緊張しながら一口噛めば、想像とは違うさっぱりな味にびっくり。噛んでいくとレバーの旨味と甘さが滲み出てきます。そして、サクサク感とほどよい油分のせいで、お酒が飲みたくなりました。ビールを飲んでレバーカツを食べれば、口の中は幸せでいっぱい。

まとめ

『愛知屋』はピカピカの新しいお店とは違い、一見さんは少し尻込みする雰囲気があるかもしれません。しかし、ぜひ勇気を出して列に並んでみてください。葛飾の下町という立地、お店の昔懐かしい姿、コロッケの旨さ、それら全てが合わさり、人を惹きつける。ファンや地元民にとってずっと続いて欲しい大切な店とコロッケです。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

愛知屋

住:東京都葛飾区立石1丁目19-4
TEL:03-3838-7715
営:8:00-19:00 ※揚げ物は昼頃から
休:火曜、水曜 ※揚げ物休みの日あり