歯で噛んで割ったらアカン! 京都『亀井商店』の名物「かたぱん」を食べてみた

いざ実食!「かたぱん」「まるぱん」「さんかく」の食感がまるで別物だった

まるぱん 140円
まるぱん 140円

 まずは基本となる「まるぱん」から食べてみましょう。

 見た目は小さめのホットケーキというか、どら焼きの皮を少し大きくしたサイズ。ふんわり、ムッチリとした食感で、ホットケーキと比べると生地が中までギュッと詰まっていて密度が濃い感じです。ほんのり優しい甘さと相まって、昔懐かしい味がします。

「さんかく」の食感にびっくり!

さんかく 140円
さんかく 140円

 次は「さんかく」。まるぱんを折り曲げて焼いたことでどう変化したのでしょうか……。外側は大きな変化はありませんが、その中身にびっくり! トロリとした半生状態の生地が入っていました。

 このトローンとした半熟状態の生地は、ダイレクトに甘さが感じられます。同じ生地を使っているのに、焼き方を変えただけでこんなに違いが生まれることに驚きますよね。

「かたぱん」は衝撃の固さだった!

かたぱん 150円
かたぱん 150円

 さらに衝撃なのが「かたぱん」です。名前の通り、固くてカッチカチ! “さんかく”とのギャップがすごいです。炭火で一晩乾燥させた「かたぱん」は、まるで素焼きのお皿でも持っているように水分がなく、カッサカサのカッチカチなのです。

「歯で噛んで割ったらアカンで」とお店の人に言われたので、手で食べやすい大きさに割っていただきます。口の中の水分で柔らかくなるのを待ってから食べましょう。急いで食べようとすると、ホントに歯の欠けるレベルの固さです。

 徐々に柔らかくなっていく変化も、楽しみの一つ。少し柔らかくなったところで歯に力を入れてパリッと砕く。これを繰り返しながら食べていきます。じわじわとにじみ出る優しい甘みに癒されます。少しずつ味わっていくので、少量でも満腹感抜群! さすが、保存食ですね。

 冬場に訪れると、炭火の鉄板の暖かさがクセになります。京都の意外すぎるお土産にオススメです。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP DATA

カタパン屋 亀井商店

住:京都府京都市南区東九条東岩本町12-2
TEL:075-691-7276
営:10:00~15:30
休:日曜 ※6~9月半ばくらいまでは休業

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。