あの吉祥寺『肉山』の1階で堪能できる絶品“ちりとり鍋”の超絶コスパとは?

いよいよ待望のちりとり鍋を堪能!

スタッフの方が鍋の煮え具合をしっかり見てくれる

 グツグツグツ。何度か、日本酒のお代わりを繰り返しているうちに、鍋が音を立て煮え始めていた。辛味噌の香ばしい香りが食欲をそそそる。「まだかな〜」と思っていたら、スタッフの方がやってきて、鍋をまぜまぜ、「もういいですよ」とGOサイン。

「お、これ豚バラ」「こっちは鶏肉」「これはシマチョウだ」「コリコリもある」などと、ちりとりから様々な肉を発掘しては、口に放り込む。ふわふわ、コリコリの食感や脂の濃淡、旨みの違いが面白い。さらに合間に野菜のキャベツのシャッキリ感や玉ねぎの甘さも、舌を楽しませてくれる。

 時折、冷蔵庫を往復していると、そこで出会った別のお客さんに「コッチのお酒も美味しいですよ」と教えていただいたりして、ますます面白い、このお店。

 そこへスタッフが運んできたのは、牛と豚の肉山盛り。このコースではちりとり鍋の中に入っているお肉だけではなく、追加肉や追加の野菜も付いてくるのだ。と言うよりも、これがメインイベントなのだ!

 この日はモモやリブアイ、続いてサーロイン、豚バラ。美しい赤やピンクの肉色、そして白く輝く脂。その品質の良さにうっとりしてしまう。

見よ!この美しい肉たちを。追加の肉の部位は日によって違う

 腕まくりをして、肉を1枚1枚、鍋に投入していく。色がさっと変わったところをすぐにいただくしゃぶしゃぶ方式。これこそが『肉山』の、いや、『肉山の一階』の醍醐味だ。赤身の肉は、柔らかく、豚バラは口の中でとろけて、思わず顔もとろけそう。 さらに、そこへ追加の野菜も登場。いろんな種類の肉の美味しさがスープに溶け込んでいるところへ、キノコたちを投入。旨みをたっぷり吸ったキノコのなんと美味いことよ。いやはや、大衆料理のちりとり鍋を、ここまで極上の鍋に仕上げてくるとは。恐れ入りました。

追加のお野菜はキノコがたっぷり

 締めは、「肉山特製麺」。

 肉や野菜の旨味が溶け込んだ辛味噌のスープの中に麺を入れて、よく煮込んでいただく。汁をたっぷり吸収しても、特製麺はつるつるっと喉越しがいい。なんでもこの鍋のために特注でつくった麺だとか。すごすぎる。

ちりとり鍋のために開発した特製麺がこれだ

 入店からこの締めまで、お酒も鍋も美味しく食べて欲しいというお店の気持ちがひしひしと伝わってきて、『肉山』のおもてなしに感動! いうまでもなく、この店のコスパの高さをしっかりと感じることができた。早速予約して体感して欲しい。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

肉山の一階

店名:肉山の一階

住:東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ビル 1F
TEL:0422-22-2929
営:17:00~22:00
休:なし
コースは飲み放題付き(2時間)で6500円(要予約)