2020年に必ず行っておきたい東京の「最旬バー」3選

土足厳禁の観音裏の民家バー『FOS』(浅草)

地域に溶け込んだバー。目印は、小さく光る看板のみなので見逃さないように
地域に溶け込んだバー。目印は、小さく光る看板のみなので見逃さないように

 世界中から観光客が集まる浅草。裏浅草と呼ばれる観音裏エリアは、喧騒から離れた地元密着の名店が集まる地域としても知られています。そんなエリアの、千束通りから一本路地を入った場所に、築50年ほどの古民家を改装したバー『FOS』があります。目印はほんの小さな看板のみ。暖簾をくぐり、扉を開くとバー空間が広がりますが、ここは土足厳禁。靴を脱いで上がるバーなのです。

築50年を超える古民家は、かつて置屋だった家を改装。趣ある落ち着いた空間です
築50年を超える古民家は、かつて置屋だった家を改装。趣ある落ち着いた空間です

 店名の『FOS』とは、“Forest On the Sea”という意味を持ちます。現役のヨットセーラーに付けてもらった名だそうですが、海から陸に戻った時に木の香りをかぐとホッとすることから、そんな森のような場所になって欲しいと願いを込めて付けたそうです。靴を脱いでイチョウの一枚板で作られたカウンターに座ると、不思議と落ち着いた気持ちになります。

(左)すりおろした梨のジュースを加えた「梨のジントニック」1200円は、秋らしい味わい(右)「柿とアマレットのカクテル」1200円は、柿のペーストにアマレットとダークラム、オレンジジュースを合わせた1杯。※メニューは全て撮影時のもの
(左)すりおろした梨のジュースを加えた「梨のジントニック」1200円は、秋らしい味わい(右)「柿とアマレットのカクテル」1200円は、柿のペーストにアマレットとダークラム、オレンジジュースを合わせた1杯。※メニューは全て撮影時のもの

 カウンターの奥にはバーボンやスコッチ、ジャパニーズウイスキーなどが500種類ほど並びます。お酒のメニューはなく、バーテンダーの森崇浩さんとの対話でウイスキーやカクテルを注文するスタイル。

チーズがトロリとあふれ出す「チーズオムレツ」800円
チーズがトロリとあふれ出す「チーズオムレツ」800円

 浅草の粋な人々が集まるリラックスした空間のバーで、バーテンダーとの会話を楽しみながらゆったりと杯を傾けてください。

●SHOP INFO

FOS 外観

店名:FOS

住:東京都台東区浅草3-37-3
TEL:03-3872-8804
営:19:00~翌2:30LO
休:火