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中国一辛いと噂の湖南料理の名店
三軒茶屋『香辣里』の「鯛の頭の発酵唐辛子蒸し」

鯛の頭の発酵唐辛子蒸し

 中国料理の中でも、北京料理や四川料理などのメジャーどころに比べると、まだ日本では知名度が低い「湖南料理」。その名の通り、中国湖南省の郷土料理のこと。スモーク(燻製)や香菜などの中国ハーブ、そして砕いた唐辛子を塩や塩水で発酵させた「発酵唐辛子」を多用するのが特徴で、代表的な料理はサンラータンや毛沢東の豚角煮。知らないうちに日本でもよく食べられている料理だったりするんですよ。

 そんな湖南料理ですが、中国でも四川などを差し置いて、屈指の辛さを誇る料理なんだとか。というわけで、ご紹介するのは三軒茶屋の湖南料理店『香辣里』です。

 同店に訪れたならぜひオーダーしてもらいたいのが、「鯛の頭の発酵唐辛子蒸し」。深みのある辛さの発酵唐辛子を、鯛の頭やシソの葉と一緒に蒸した一品です。湖南料理を代表する料理の一つで、蒸された頬肉や目の周りの身はふわふわ。旨みを感じた次の瞬間、ビリッとした辛味が襲ってきます。

「鯛の頭の発酵唐辛子蒸し」1620円。ビーフン付き
「鯛の頭の発酵唐辛子蒸し」1620円。ビーフン付き

 ほぐした鯛の身を、下のスープにしっかり浸して一口。辛い! 旨みも感じるけれど、口の中は辛さで一気にカーッと熱くなり、頭の中から汗がブワッと吹き出します。もちろん額や首からも汗がツーッと流れ出てきます。

「唐辛子の辛さは体温を下げるので夏にはオススメですよ~」と代表社員の小林さん。確かに、そんなに食べていないのにこれだけ汗が出れば、気化熱で体温下がるかもしれません。辛い、旨い、でも辛い、やっぱり旨い。悶絶しながらも食べ進められるのは、ただ辛いだけではなく、鯛の淡白な旨みがグッと引き出されているから。

 中盤まで食べ進めたところで、セットで付いてくるビーフンを下のスープに浸して食べると、スープに溶け込んだ発酵唐辛子の味がビーフンと絡み辛さと旨みを何倍にも引き出してくれます。

 辛さの中に爽快感を感じさせる、ワンランク上の刺激と旨みを体験できる湖南料理の味わいを、ぜひ体験してみてください。

●SHOP INFO

店名:香辣里(シャンラーリー)

住:東京都世田谷区太子堂4-23-11 GEMS三軒茶屋 7F
TEL:03-6450-8791
営:11:30~15:00、18:00~24:00、土・日・祝11:30~24:00(L.O.各30分前)
休:なし