やっぱり米が好き! 至極の「銀シャリ」が味わえる東京の最旬店3選

おこん(代々木上原)

コース料理4,000円~。一例「牛モモ肉のすき焼き風」と青木功樹さんの「ミルキークィーン」は昭和天皇にも献上されたお米
コース料理4,000円~。一例「牛モモ肉のすき焼き風」と青木功樹さんの「ミルキークィーン」は昭和天皇にも献上されたお米

前菜も〆も炊きたてのごはん

 代々木上原の閑静な高級住宅街の一角に店を構える『おこん』。ここでは、お米・食味鑑定士の資格を持つ店主・小柳津大介(おやいづ・だいすけ)さんによるコース料理が供されるお店。

 それは前菜から衝撃的。いきなり炊きたての土鍋ごはんが登場するんです。取材した日は、山形の青木功樹さんが作る「ミルキークイーン」と、福井の「いちほまれ」の2種類。

 前者は、錦糸町の『玄米耕房かめた』で薄皮一枚残して旨味や甘味を表現する精米法。後者は、静岡県沼津『長谷川多作商店』で、粒を2.5ミリに揃えて、口どけを重視しています。まるで違う料理を食べているように印象が違うお米。

小柳津氏は「日本一炊かれたい男」という異名を持つほど米に精通。「恋愛と一緒で、ご飯は冷めてから味が出ますよ」など、ウィットに富んだお話が聞ける面白い方。手に持っている土鍋は信楽焼作家・中川一辺陶のもの(左)。「秋鮭のいくら醤油漬けアボガド和え」(右)
小柳津氏は「日本一炊かれたい男」という異名を持つほど米に精通。「恋愛と一緒で、ご飯は冷めてから味が出ますよ」など、ウィットに富んだお話が聞ける面白い方。手に持っている土鍋は信楽焼作家・中川一辺陶のもの(左)。「秋鮭のいくら醤油漬けアボガド和え」(右)

「同じお米でも精米で全然味が変わるんです」という小柳津さん。ちなみに前菜に銀シャリを出すのは、「後で味のついた土鍋ごはんもお出しするのですが、ごはん自体の味を最初に舌で知って欲しい」から。そこで銀シャリの繊細な味を知ると、それが基本となり、続く料理の味もクリアになるというわけです。〆は「うににく土鍋ごはん」。もう、ごはんだけで深く酔えそうなお店です。

●SHOP INFO

おこん

店名:おこん

住:東京都渋谷区西原2-48-2
TEL:03-3469-5004
営:18:00~23:30LO、土曜、日曜、祝日は予約に限り15:00~22:00LO
休:火

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