14歳の天才棋士・藤井聡太が対局中に選んだ「勝負メシ」はどれ?

14歳の天才棋士・藤井聡太が対局中に選んだ勝負メシとは?
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将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段の、公式戦デビュー以来の破竹の快進撃が続いている。6月10日には25連勝を達成し、歴代単独2位に。その藤井四段の快挙が報じられる一方で、対局中に出前をとって食べたとされる「勝負メシ」が話題になっている。

 将棋界の天才が食べた勝負メシとはどんなものなのか? そこで今回は、東京・将棋会館から徒歩十数分ほどにある老舗中華の名店『紫金飯店・原宿店』へ。藤井四段は19連勝を達成した5月25日、こちらの五目やきそばを対局途中のランチ休憩時に食べたのだそうで、さっそくいただくことにした。

 中華料理店のやきそばと言えば、白っぽいあんがかかっているイメージがあるが、こちらはやや濃い色のあんがたっぷりと。白菜、玉ねぎ、にんじん、たけのこ、きくらげのほか、豚肉が豪快に入った、見るもスタミナがつきそうなあん。コシのある麺はところどころに軽く“おこげ”があり、濃いめの甘辛いあんとからむと、けっこうパンチの効いた香ばしさとボリューム感がある。なるほど、これは食べ盛り男子が好みそうな味だ。麺の炒め具合もちょうどいい。歯ざわりものどごしもバッチリ。しつこくないあんが麺になめらかさを与えているので、スルスルと口の中に入ってくれる。

 豚肉は歯ごたえ十分な大きさと厚み。豚肉にはアラキドン酸という必須脂肪酸が含まれており、これには神経細胞間の情報伝達をスムーズにする、つまり頭の回転を速くする効果があるのではないか、と指摘する研究者もいるようだ。

 ムムム! 藤井四段! 純粋にやきそば好きでこれを選んだものだと思っていたが、そこまで見越してのセレクトだったのだろうか!? 同じ豚肉ならばゲン担ぎも兼ねてカツ丼を選びそうなものだが、それは数分、数秒の中で勝敗が決まる世界とは無縁の、私のような者の発想なのだろう。

(文◎松本壮平)

●SHOP INFO

店名:「紫金飯店・原宿店」

住:東京都渋谷区神宮前2-35-9 リビン原宿1F
TEL:03-3404-7785
営:11:00~15:30/17:30~22:00(土曜は~20:00)
休:なし